文字サイズ
小
中
大

印刷

Language


プレスリリース 2003年

アラブ首長国連邦「ウム・アル・ナール発電・海水淡水化プロジェクト」への参画について

                                   平成15年4月22日
                                   東京電力株式会社
                                   三井物産株式会社

 東京電力株式会社、三井物産株式会社とインターナショナルパワー社(IP社、英国)からなる
コンソーシアムは、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ水電力公社(ADWEA)が、国際入札とし
て募集していた「ウム・アル・ナール(UMM AL NAR)発電・海水淡水化プロジェクト」を落札し、
3月12日にADWEAとプロジェクト契約を調印、4月19日にアブダビ首長国政府より契約承認通知を
受領いたしました。
 本プロジェクトは、中東における過去最大規模の大型発電・海水淡水化事業(総事業費2,500
億円)であり、中東の発電・海水淡水化プロジェクトに日本の電力会社ならびに商社として初参
画となる非常に意義深い案件です。

 本プロジェクトは、UAEの首都であるアブダビ市近郊のウム・アル・ナール地点において、現
在運転中である出力85万kWの火力発電設備と日量75万トンの海水淡水化プラントを買い取ると
ともに、新たに出力155万kWの火力発電設備と日量11万トンの海水淡水化プラントを建設するも
のです。
 新たに建設する発電設備は、東京電力が運転ノウハウを保有するACC(改良型コンバインドサ
イクル)発電方式を採用し、燃料である天然ガスはアブダビ国営石油会社(ADNOC)からパイプ
ラインによって調達いたします。新設する設備は三井物産を一括請負契約の主契約者としており、
GE製ガスタービンを採用した東芝の発電プラントと日立造船の海水淡水化プラントを技術的にと
りまとめるものです。2003年7月には正式に着工し、2005年6月から一部が運転を開始いたしま
すが、全ての設備が完成するのは2006年6月の予定です。
 事業形態は20年間のBOO(Build-Own-Operate)方式であり、発電した電力と淡水化した水は、
ADWEAの100%子会社であるアブダビ水電力会社(ADWEC)に全量を販売する予定です。
 今後は、コンソーシアム3社が設立した投資会社(ITM Investment Company Limited、出資
比率はIP社50%、東京電力35%、三井物産15%)が40%、ADWEAが60%を出資して、アブダビに
プロジェクト会社(Arabian Power Company)を2003年6月までに設立し、既存設備の買い取り
を完了する予定です。なお、設備の運転保守は、東京電力が30%、IP社が70%を出資して設立し
た運転保守会社(ITM O&M Company Limited)が行います。

 東京電力は、本プロジェクトで運転ノウハウなどこれまで培ってきた経営資源を活用できると
ともに、LNGの取引を通じてUAEと友好関係にあることなどから参画を決めました。本プロジェク
トは、東京電力として台湾(2件)、ベトナム、豪州の発電事業に続いて5件目の海外発電事業
となりますが、海水淡水化事業を行うのはわが国の電力会社としては初めてのことです。本プロ
ジェクトへの出資は、1999年7月にオランダに設立した海外投資用子会社のテプコ・インターナ
ショナルを通じて行う計画であり、今後も海外でのビジネスチャンスの発掘による新たな成長・
発展をめざし、海外事業に積極的に取り組んでまいります。

 三井物産は、パキスタンのハブリバープロジェクト、インドネシアのパイトンプロジェクト、
豪州のタロングプロジェクトに続く大型電力事業として本プロジェクトに参画いたします。三井
物産は参画決定にあたっては、これまで電力事業開発において培った実績やノウハウ、国際コン
ソーシアムの実績、および海外における大型発電所一括請負建設契約の実績等の活用が期待でき
ることが挙げられます。三井物産は、今後も海外における発電事業を積極的に推進してまいりま
す。

                                        以 上

<参考(PDF 67.9KB)
pdfデータをご覧になるにはAcrobatリーダーが必要です。 アクロバットリーダー