プレスリリース 2008年

柏崎刈羽原子力発電所敷地周辺の地質・地質構造調査結果の中間報告書の提出について

                            平成20年5月12日
                            東京電力株式会社

 当社は、平成19年7月16日に発生した新潟県中越沖地震を踏まえ、経済産業省
原子力安全・保安院から柏崎刈羽原子力発電所の安全確保に関する指示*1を受
け、安全上重要な設備の耐震安全性の確認作業を進めております。
そのうち、地質・地質構造に関する調査について、適宜、調査状況、結果を経済
産業省原子力安全・保安院の審議会*2に報告し、その際のご意見等を踏まえ、
調査結果のとりまとめを行っておりますが、本日、これまでに報告してきた地質
・地質構造に関する調査結果を中間報告書としてとりまとめ、同院に提出いたし
ましたので、お知らせいたします。

1.調査結果
(1)陸域
   文献調査の結果を踏まえ、敷地を中心とする半径約30kmの範囲およびその
  周辺の陸域において、変動地形学的調査、地表地質調査、地下探査、ボーリ
  ング調査等を実施いたしました。
   調査の結果、発電所敷地へ最も影響を与える活断層は、長岡平野西縁断層
  帯と評価いたしました。長岡平野西縁断層帯については、当該断層帯を構成
  する角田・弥彦断層、気比ノ宮断層、片貝断層に関して、それぞれ単独で活
  動する断層と考えております。なお、各断層が近接していることから、耐震
  安全性評価においては、安全側の評価を行うこととし、3つの断層(約90km)
  が同時に活動することを考慮することといたしました。

(2)海域
   敷地周辺海域の海底地形および地質・地質構造に関する資料を得るため、
  敷地をほぼ中心として、海岸線と平行方向に約140km、海岸から沖合方向に
  約50kmの範囲の海域において、海上音波探査、海底地形調査等を実施いたし
  ました。
   調査の結果、主な活断層としては、佐渡島棚東縁断層、F−B断層、佐渡
  島南方断層、F−D断層、高田沖断層と評価いたしました。なお、F−D断
  層と高田沖断層については、それぞれ単独で活動する断層と考えております
  が、両断層が近接していることから、耐震安全性評価においては、安全側の
  評価を行うこととし、両断層(約55km)が同時に活動することを考慮するこ
  とといたしました。

2.今後の対応
  当社は、引き続き、発電所敷地内および敷地近傍の地質・地質構造について
 も評価を行い、今回とりまとめた調査結果を踏まえ、耐震安全性の確認作業を
 進めてまいります。

                                 以 上

○別添資料
 ・柏崎刈羽原子力発電所敷地周辺の地質・地質構造中間報告書の概要(PDF 362KB)

*1 柏崎刈羽原子力発電所の安全確保に関する指示
  「平成19年新潟県中越沖地震を受けた柏崎刈羽原子力発電所の安全確保につ
   いて」
  (平成19年7月16日付平成19・07・16第2号)抜粋
   ・今回の地震時に取得された地震観測データの分析及び安全上重要な設備
    の耐震安全性の確認を進めること。

*2 経済産業省原子力安全・保安院の審議会
   総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会 耐震・構造設計小委員会 
   地震・津波、地質・地盤合同ワーキンググループ



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