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プレスリリース 2011年

福島第一原子力発電所からの低レベルの滞留水などの海洋放出の結果について

                             平成23年4月15日
                             東京電力株式会社

 現在、福島第一原子力発電所タービン建屋内には、多量の放射性廃液が存在して
おり、特に2号機の廃液は、極めて高いレベルの放射性廃液であります。
 これを安定した状態で保管するには、集中廃棄物処理施設に移送することが必要
と考えております。しかし、同施設内には、現状、1万トンの低レベルの滞留水な
どが既に保管されており、新たな液体を受け入れるには、現在保管されている滞留
水などを排出する必要があります。
 また、5号機ならびに6号機では、サブドレンピットに低レベルの地下水が溜ま
ってきており、建屋の内部に地下水の一部が浸入してきており、このままでは原子
炉の安全確保上重要な設備を水没させる恐れが出てきております。
 つきましては、極めて高い放射性廃液をしっかりと管理貯蔵するために、集中廃
棄物処理施設内に溜まっている低レベルの滞留水(約1万トン)と、5号機および
6号機のサブドレンピットに保管されている低レベルの地下水(延べ1,500トン)
を、原子炉等規制法第64条1項に基づく措置として、準備が整い次第、海洋に放出
することといたしました。
 なお、この低レベル滞留水等の海洋放出にともなう影響としては、近隣の魚類や
海藻などを毎日食べ続けると評価した場合、成人の実効線量は、年間約0.6ミリシ
ーベルトと評価しており、これは、一般公衆が自然界から受ける年間線量(2.4ミ
リシーベルト)の4分の1であります。

 その後、低レベル滞留水等の海洋放出の準備を行っておりましたが、準備が整っ
たことから、本日午後7時に集中廃棄物処理施設内に留まっていた低レベル滞留水
などを海洋に放出することとし、また、本日午後9時に、5号機および6号機のサ
ブドレンピットに留まっていた低レベルの地下水を海洋に放出することといたしま
した。
                     (平成23年4月4日お知らせ済み)

 集中廃棄物処理施設内に溜まっていた低レベルの滞留水などについては、4月4
日午後7時3分より放水口の南側の海洋への放出を開始し、4月10日午後5時40分
までに放出を完了しました。その後、4月11日午前9時55分、建屋内の滞留水が十
分排水され、高レベルの廃水を受け入れるに当たっての建屋内における対策(止水
対策など)を実施することに支障がないことを確認しました。
 5号機および6号機のサブドレンピットに留まっていた低レベルの地下水につい
ては、4月4日午後9時より5、6号機放水口より海洋への放出を開始し、4月9
日午後6時52分までに放出を完了しました。

 このたびの低レベルの滞留水などの海洋放出に際しては、経済産業省原子力安全・
保安院からのご指示を受けて、海洋モニタリングを着実に実施するとともに、さら
に、測定ポイントおよび実施頻度を増加し、放射性物質の拡散による影響を調査・
確認したうえで、その結果をお知らせしてまいりました。
 発電所近傍を含めた測定ポイントにおける放射能濃度については、放出前1週間
の推移と比較しても、大きな変動は見られませんでした。

 今回、海洋へ放出された低レベル滞留水等の量は、集中廃棄物処理施設より
約9,070トン、5号機および6号機のサブドレンピットより約1,323トン(5号機:
約950トン、6号機:約373トン)であり、放出された全放射能量は約1.5×1011ベ
クレルでした。

 この低レベル滞留水等の海洋放出にともなう影響としては、近隣の魚類や海藻な
どを毎日食べ続けると評価した場合、成人の実効線量は、年間約0.6ミリシーベルト
であり、これは、一般公衆が自然界から受ける年間線量(2.4ミリシーベルト)の
4分の1であり、海洋放出前の評価結果と同程度になっております。

 今回の放出の完了に伴い、当社は、2号機タービン建屋内の極めて高いレベルの
放射性廃液等については、集中廃棄物処理施設の建屋内における止水対策などが整
い次第、同施設の建屋に移送し、安定した状態で保管することといたします。
 また、今後、5号機および6号機のサブドレンピットに溜まった地下水について
は、屋外に設けた仮設タンク等に受け入れることとし、適切な放射能低減策を検討
してまいります。

 今回の措置は、緊急避難的なものとはいえ、放射性物質を含んだ水を放出せざる
を得なかったことにつきまして、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに
大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、改めて心よりお詫び申し
あげます。

 当社といたしましては、海洋モニタリングのために現在実施している海水の調査
の評価結果を引き続きしっかりと注視し、影響評価を行ってまいります。

                                  以 上

・添付資料:海水中放射性物質の核種分析結果(PDF 63.9KB)
・添付資料:福島第一原子力発電所 滞留水及びサブドレン水核種分析結果
                           (PDF 11.2KB)



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