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トップページ > 教えて!でんこちゃん > 電力自由化に向けて、現在私たちが使っている地域の電力会社はどんな取組みをしているの?

教えて!でんこちゃん #004 電力自由化に向けて、現在私たちが契約している地域の
電力会社はどんな取り組みをしているの?

エネルギーアナリスト / 大場 紀章

大場紀章氏 略歴

2008年、京都大学大学院理学研究科博士後期課程
単位取得退学後、トヨタグループの技術系シンクタンクである株式会社テクノバ在籍。
化石燃料供給、エネルギー安全保障、無機物性化学など、エネルギー問題の研究者として活動中。

2016年4月から電力小売の全面自由化が始まりました。
みなさんのご家庭でも、複数の会社から、
電気の契約先を選ぶことができるようになりました。
自由化に向けて、地域の電力会社はどのような取り組みを
しているのでしょうか。
また、安価で質の高い電気を安定供給している取り組みについて、
エネルギーアナリストの大場紀章先生に聴いてみました。

電力自由化が始まるにあたり、
地域の電力会社はどんなことをしているの?

電気料金の設定が自由になるため、
お客さまのニーズにあった、新しい料金プランの検討や、
新たなサービスの開発を各社、行っています。

また、2020年に向け、発電・小売と送配電を分離する、
電力システム改革の第三段階目をひかえています。
これは、たくさんの技術的な要素も絡み、
安全・安心に直結する内容でもあるので、
慎重に着々と地域の電力会社が準備をしている部分でもあります。

地域の電力会社は
色々やることがあるのね。

そうなんです。電気は生活の要であることもあり、
安価で質の高い電気をお届けするために必要なコストダウンと合わせて、
システムの安全性・安定性を高く維持することも求められているのです。
また、#1#2の解説でもふれたように、ユニバーサルサービスといって、
全国あまねく電気をお届けしなくてはいけないため、様々な取り組みが
高度にバランスして成り立っているのです。

コストダウンだけではなく、
沢山のことに取り組まなくてはならないのね。
効率化、公益課題、環境保全、ユニバーサルサービスどれも大変そう!
これまでは地域の電力会社が全部やっていたということ?

でんこちゃんの言うとおり、
これまでは地域の電力会社がこの全てのバランスを取りながら、
様々な取り組みを行っていました。
コストダウン一つとっても、色々な要素が
絡み合って、とても複雑で難しいものなのです。

なるほど、一つのことだけ
改善すればいいわけではないのね。
地域の電力会社は、色々な役割があるから、大変ね。。

発電設備の見直し、LNGや石炭といった燃料の調達コストはもちろん、
送配電の効率化や人の働き方の効率化など、
専門性の高い考えるべきことがたくさんあります。
さらに、先ほどの公益性、安全・安心も守らなくてはならないなど、
思った以上に大変なのです。

コスト競争が加速しすぎて
問題が起こったりしないの?

#3でもお話ししたように、電気料金の大部分は発電によるコストなので
極端なコスト競争にはならないと考えられます。
つまり“安さだけを目指すこと”自体がすぐに起こるわけではないので、
それを原因とした問題、例えば質の低下や、
保守がおろそかになるなどは、起きづらいと思います。

そんな今だからこそ、将来に向けて、
細心の注意を払って地域の電力会社は準備をしています。
なにより、安全・安心に発電し電気を届け続けるために、
燃料の調達や、送配電ロスの削減、
効率的な運転、需要予測など、
各社の総力が試されているといっても過言ではありません。

なるほど!

< ポイントのまとめ >

  • ●地域の電力会社は、新しい料金プラン検討に加え、安価で質の高い電気をお届けするため様々な取り組みを行っています。
  • ●コストダウンのため、設備の見直しや、燃料調達コスト、人件費の見直しなど色々な要素を地域の電力会社は検討しています。同時に、公益性、安全・安心を守る取り組みも行っています。
  • ●コスト競争が過熱して問題が起こる可能性は低いですが、地域の電力会社は細心の注意を払って準備を進めています。

電力システム改革は、
各地域の電力会社やそこに協力する企業の努力で、
着々と実現されているんだね。
安全・安心とコストダウンの両立は色々な要素が絡み合っている
難しい問題ということも分かったわ。


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