2017.09.08

片品ビレッジプレス

武尊高原を吹き抜ける
爽やかな風の香りが
夏の訪れを感じさせる。

ときには観光客の方から
お礼の電話や手紙をいただく。
それが仕事のモチベーションです。

私が勤める片品村役場むらづくり観光課での主な仕事は、片品村や尾瀬に関するお問合わせの対応です。4月下旬になると、「ミズバショウの見ごろはいつですか?」「除雪の状況はどうですか?」、あるいはマイカー規制や駐車場などについてのお問合わせが入るようになり、「ああ、尾瀬の観光シーズンが始まったんだな」と実感します。

お問合わせの電話は関東を中心に、九州や四国などの遠方からもあります。多いときには1日に40件から50件にもなりますね。どんなに忙しくても、わかりやすい説明を心がけるのが私のモットーです。ミズバショウやニッコウキスゲといった花の開花状況については、職員が直接現地を確認するなどしているので、安心してお問合わせていただければと思います。ときにはお礼の電話や手紙をいただくこともあって。それが私の仕事へのモチベーションになっているんです。

尾瀬の代名詞ともいえるミズバショウ。
尾瀬の代名詞ともいえるミズバショウ。 尾瀬の代名詞ともいえるミズバショウ。

赤いレンゲツツジと緑の白樺、
その鮮やかな色の取り合わせに惹かれる。

武尊牧場キャンプ場で見られるレンゲツツジ 武尊牧場キャンプ場で見られるレンゲツツジ

6月の片品村でおすすめしたいのは、武尊(ほたか)牧場キャンプ場のレンゲツツジです。15,000株といわれる大きな群生があり、10日と11日には「レンゲツツジまつり」が開催されます。赤いレンゲツツジと、周囲にある緑の白樺。その鮮やかな色の取り合わせはもちろんですが、武尊高原を吹き抜ける爽やかな風の香りや感触が、夏の訪れを感じさせてくれます。

この季節の尾瀬は、ミズバショウこそシーズンが終わったものの、ニッコウキスゲなど多くの花が見ごろを迎え、多くの観光客でにぎわいます。木道なども往来する人で混み、自分のペースで歩けないことすらあるんですよ。そんなにぎやかな尾瀬も素敵ですが、個人的には、8月半ばの静かな尾瀬も見てほしいと思っています。花は少なくなりますが、自然景観をゆっくりと、自分のペースで楽しめるはずです。

武尊牧場キャンプ場で見られるレンゲツツジ

片品村で採れたフキとクレソンの煮物は、
私にとって欠かせない初夏の味。

星野さんお手製のクレソンの煮物(左)とフキの煮物(右)。 星野さんお手製のクレソンの煮物(左)とフキの煮物(右)。

片品村や尾瀬が花のシーズンを迎えると、もうひとつ、心待ちにしていたものが登場します。山菜です。コゴミにタラノメ、ワラビにギョウジャニンニク、それからフキノトウなどが食卓を豊かなものにしてくれます。

中でも私の大好物はクレソン。山菜のカテゴリーには入らないかもしれませんが…。クレソンと聞くと、肉料理の付け合わせや飾りなどをイメージしますよね。生のままで使うことが多いのですが、私のお気に入りは、母がよく作ってくれるクレソンの煮物。豚肉などと一緒に、あるいはクレソンだけで、醤油や日本酒、みりんで煮込みます。フキの煮物とともに、クレソンの煮物は私にとって欠かせない初夏の味なんです。

そして、高原野菜もシーズンが始まります。5月から7月が旬のアスパラガスをはじめ、大根、トウモロコシ、トマトなどがずらりと登場するんです。片品村の豊かな自然が育んだ山菜や野菜を、たくさんの人に味わってほしいですね。

上:名水を育む片品村の自然。下:「花咲の出水」
上:名水を育む片品村の自然。下:「花咲の出水」 上:名水を育む片品村の自然。下:「花咲の出水」

山菜や高原野菜に加えて、片品村は水がとってもおいしいんです! 村内の各所から湧いている「尾瀬の郷片品湧水群」は、水質はもちろん、村民が行ってきた清掃や植林、山林保全活動などが評価されて、環境省の「平成の名水百選」にも選ばれています。そんな名水は、片品村役場近くの「花の谷湧水」をはじめ、地域の人たちが清掃活動などで守っている「観音様の水」など、10カ所で汲むことができますので、ぜひ、その味わいを確かめてみてください。片品村の水でお米を炊くと、そのおいしさを実感できるはずですよ。

片品村では水道水にもこの名水を使っているので、ミネラルウォーターをお持ちいただく必要はありません。実は、片品村の水のおいしさは、村で暮らしている人にとっては当たり前すぎて気づかないものなんです。片品村で生まれ育った私も、最近、水のおいしさに改めて感動しているんですよ。

窓を開けて国道120号線を走ると、
涼しい山の風で爽快な気分に。

緑のトンネルに包まれた国道120号線。 緑のトンネルに包まれた国道120号線。
「とうもろこし街道」で売られている焼きたてのトウモロコシ。 「とうもろこし街道」で売られている焼きたてのトウモロコシ。

初夏から夏にかけて、片品村で訪ねてほしいのは尾瀬だけではありません。トレッキングやキャンプなどが楽しめる丸沼高原や武尊高原、高い透明度を誇る菅沼もおすすめスポットです。

個人的には、夏の手軽な楽しみとして国道120号線のドライブがおすすめです。金精(こんせい)峠に向けて窓を開けて走ってみてください。涼しい山の風が感じられて、爽快な気分になるはずですよ。途中には「とうもろこし街道」があって、トウモロコシを焼く芳ばしい香りに食欲を刺激されます。フルーツのように甘いトマトも食べられますよ。

片品村ではさらなる自然・観光資源の発掘にも取り組んでいて、個人的には川遊びなんかも楽しめるようになればいいなと考えています。これからも、片品村の魅力をどんどん紹介していきたいですね。

星野加奈子

星野加奈子

片品村役場むらづくり観光課職員。片品村には面倒見のいい人が多く、困っている人には必ず誰かが手を差し伸べるので、安心して旅行を楽しんでくださいと胸を張る“片品っ子”です。

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