EV普及への思い

エネルギーや環境の世界的課題と、EVへの期待

電気で走るクルマ、EV(Electric Vehicle=電気自動車)。その開発の歴史は、100年以上前にさかのぼります。かの発明王トーマス・エジソンは1900年代初頭、すでに「電気自動車こそが輸送機関の未来形だ」と考え、実際に3台の電気自動車を設計。1910年にはニューヨークからニューハンプシャーまでの約1,600kmを、途中で充電を繰り返しながら電気自動車で走破しています。
そんな歴史とともに進化してきたEVや、自宅で充電ができるハイブリッドカー、PHV(Plug-in Hybrid Vehicle=プラグインハイブリッド車)が、近年あらためて大きな期待を集めています。その背景には、地球温暖化という問題があり、CO2(二酸化炭素)の排出量を2050年までに半減することが国際社会での共通の目標になりつつあるという状況があります。
ガソリンで走るクルマから電気で走るクルマへの転換は、枯渇が懸念される化石燃料への依存度を低減し、持続可能な社会をめざすうえでも大きな意味を持ちます。つまり、膨大なエネルギーを消費する運輸の分野において、「エネルギー効率の向上」と「低炭素化」を同時に実現するきわめて有効な手段として、EVやPHVへの期待が高まっているのです。(下図❶)

図1 最終エネルギー消費量

また、進化したEVやPHVは、環境性・快適性に加え、災害時に電気を取り出せる非常用電源として活用できるなど、地域社会における「移動電源」としての新たな付加価値が期待されています。IoT(Internet of Things)に代表される通信・制御技術のイノベーションは、安心・強靱な社会をつくるために必要な「移動電源のEV」と「地域のエネルギー」双方向のネットワークの革新をもたらします。私たちは、このような技術革新の融合こそが日本の優位性であり、協調して支えあう「くらしの未来形」を創造する原動力になると考えます。

わが国初のEVづくりから携わってきた東京電力

あまり知られていないことですが、東京電力の前身である「東京電燈株式会社」は、1908年、電気自動車を購入し、分解・調査を行いました。これは、わが国初の電気自動車に対する技術的アプローチであり、その調査結果をもとに、1911年、大倉財閥配下の日本自動車株式会社が、わが国初の電気自動車を試作したとの記録があります。以後、今日に至るまで、私たち東京電力グループは、自動車メーカーや研究機関などとEVの共同開発を進めるとともに、走行経路で使える充電設備を全国に広める取り組みにも積極的に参画してきました。

「エネルギーの最適サービスを通じてゆたかで快適な環境の実現に貢献する」

という経営理念のもと、便利で暮らしやすいだけでなく、心豊かで、自然とも調和した持続可能な社会をめざしていく。それが、私たちの使命です。

これからも私たちは、そうした生活環境の実現に向けた企業活動の一環として、EVやPHVの普及に努め、社会の期待に応えていきたいと考えています。

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