EV100年史

〜東京電力とEVの歩み〜

1908-1917

1908

「当時の電気自動車」
1907年(明治40年)、
米国Baker Electric社製

東京電燈(東京電力の前身)が日本で初めて電気自動車を購入(分解・調査のため)

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1908

トーマス・エジソンが蓄電池搭載の電気自動車を製造

1911

東京電燈の調査結果をもとに、日本自動車が電気自動車を試作

1917

アメリカ製電気自動車「デトロイト号」5台を京都電燈と日本電池が輸入

1934-1970

1934

日本電気自動車製造が設立される

1947

東京電気自動車株式会社が設立される

1949

日本の電気自動車普及台数3299台に(全自動車保有台数の約3%)

1955

道路運送車両法から電気自動車の項目が削除され、街頭からも姿を消す

1965

大気汚染の深刻化で電気自動車の研究が再開される

1970

大阪万国博覧会で電気自動車275台が活躍

1971-1997

1971

「ミニカバンEV」

東京電力、業務用車両にEV(三菱自動車「ミニカバンEV」10台)を採用

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1991

「ランサーバンEV」

東京電力、一般向け高性能な電池を搭載したEV(三菱自動車「ランサーバンEV」)を共同開発

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高性能EV「IZA」

東京電力、一回充電走行距離と最高速度が秀逸なEV「IZA」を共同開発

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1993

業務用電気自動車「リベロEV」

東京電力、一般向け業務用車両に改良電池を搭載したEV(三菱自動車「リベロEV」)を採用

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1997

地球温暖化防止京都会議にて「京都議定書」が採択される

2005-2016

2005

第39回東京モーターショーに出展された電気自動車の実用化が次々と発表される

「スバルR1e」

東京電力、業務用車両として富士重工業「スバルR1e」を共同開発

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2008

「i MiEV」

東京電力、業務用車両としてEV(三菱自動車「i MiEV」)の実用性評価を開始

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東京電力、充電器の設置場所を示す全国共通の案内サイン「CHARGING POINT」を作成

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2010

東京電力、急速充電器の拡充などを推進するチャデモ協議会設立に参画

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2011

チャデモ協議会会員による初の全国規模充電ネットワークサービス等、広域の充電インフラサービスが誕生する

2015

東京電力、利便性の高い充電環境づくりに取り組む合同会社日本充電サービスに参画

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2016

東京電力エナジーパートナー、戸建住宅にお住まいのEV・PHVユーザー向けにポイントサービスを発表

1908年
東京電燈(東京電力の前身)が日本で初めて電気自動車を購入(分解・調査のため)

これが、日本で初めての電気自動車(EV)に対する技術的なアプローチでした。このときの調査結果をもとに、1911年、大倉財閥配下にあった日本自動車株式会社が、日本初のEVを試作したとの記録が残っています。
EVというと、最も現代的なクルマをイメージされるかもしれませんが、実はガソリン車よりも歴史は古く、100年以上前から存在していたのです。当初のEVは、鉛のバッテリーを使用していたため、重量が重い、走行できる持続時間が短い、充電に時間がかかるなどの課題がありました。しかし、エジソンが20世紀初頭にアルカリバッテリーを発明。鉛バッテリーより軽量で、持続時間が2倍になったその電池の登場により、EVの実用性は一気に高まりました。
世の中の人の移動手段としてはまだ馬車が主流だった時代にEVは誕生しました。運転が簡単で騒音が少なく、排気ガスも出さない新しい乗り物として、とくに女性に人気があったそうです。

1971年
東京電力、業務用車両にEV(三菱自動車「ミニカバンEV」10台)を採用

日本では昭和40年代に大気汚染や石油ショックが社会問題となったことを背景に、環境負荷の低いEVが注目され、車両の開発が進みました。昭和60年代初めには東京電力の営業所のサービスカーや発電所・変電所の巡視車両としてEVが利用されました。
EVが環境性に優れることはもちろん、エネルギーの有効利用や、夜間に充電が行われることによる電力の負荷平準化の効果にも期待が寄せられていました。しかし当時のEVは、最高時速80km/h、一回の充電で走行できる距離は70km(30km/h定速走行の場合)という性能で、ガソリンエンジン車に遠く及ばないものでした。特に走行距離が短いことは、運転者が利用することをためらう大きな課題でした。長距離を走るためには、もっと軽くてエネルギー密度の高いバッテリーを搭載しなくてはなりません。改めて電気駆動の「夢のクルマ」を追求するために、高性能化をめざす研究開発がスタートしました。

1991年
東京電力、一般向け高性能な電池を搭載したEV(三菱自動車「ランサーバンEV」)を共同開発

EVではバッテリーの電力を動力に変えるためモーターが使われています。EV高性能化のためには、バッテリーの高性能化とともに電気エネルギーを無駄なく使うためのモーターの進化も重要なファクターです。EV用のモーターは、家庭の中で使用されているモーターと異なり、瞬間的に大きく回転数を変化させて力を取り出せることや小型軽量であることが必要です。
ランサーバンEVでは、ラジコンカーと同じく電池で動く直流モーター車と、家庭のコンセント電源と同じ交流で動かす交流モーター車の2台が開発されました。走行性能検証の結果、交流モーターのほうがEVには適していることがわかり、この技術は後の「リベロ」という車種に継承されました。
モーターは通常、電気を動力に変えてクルマを走行させますが、ブレーキを踏んだりアクセルオフするときは逆に、運動エネルギーを電気に変えることでバッテリーに貯める仕組みが可能です。現在のEV・PHV車は、このように回収したエネルギーを再利用することで走行距離を伸ばしています。

1991年
東京電力、一回充電走行距離と最高速度が秀逸なEV「IZA」を共同開発

IZAは「EVの限界性能にチャレンジする」「EVのイメージアップを図る」という目的のもと、開発が進められました。その結果、最高速度176km/h、一回の充電での走行距離約550kmという当時のEVとしては驚くべき走行性能を実現。それを可能にしたのは、「インホイールモータ」というEVならではの革新的な技術でした。車輪ごとにモーターを分けてホイールにとりつけ直接タイヤを回転させるので、タイヤの動きをそれぞれ変える柔軟な運転が可能になり、またボディ部にモーターがないので車体デザインの自由度が高まります。オリジナルかつ魅力的なデザインの追求から生まれた、流麗で未来的なスタイリングも大きな注目を集めました。
(共同開発先:東京R&D、明電舎)

1993年
東京電力、一般向け業務用車両に改良電池を搭載したEV(三菱自動車「リベロEV」)を採用

これまで利用されてきた「ミニカバンEV」に対する性能分析の結果や利用者の意見を大きく取り入れるとともに、さらに「ランサーバンEV」の評価試験の結果も踏まえて、課題の解決に取り組みながら開発された車両です。従来車に比べ、走行性能ばかりでなく運転時の快適性も向上しました。
事業所に28台を配車し、お客さまへのサービス業務や電力施設の保守・点検といった日常業務に実際に使用しながら、性能面や充電システムのあり方の検証を行いました。

2005年
東京電力、業務用車両として富士重工業「スバルR1e」を共同開発

太陽光、風力、地熱など環境負荷の少ない再生可能エネルギーによる電力が徐々に普及するにつれ、「電気の貯蔵」に注目が集まり、期待が寄せられるようになりました。EVについてもバッテリーの活用により、環境にやさしい電気を蓄えたり、夜間電力を有効活用したり、個々のクルマに「いつでも取り出せる電気」を搭載できるなど、電気の使い方のバリエーションが大きく広がります。
「スバルR1e」の最大の特徴は、10年、約24万kmの使用に耐える長寿命なリチウムイオンバッテリーを搭載したことに加え、わずか15分で約80%の充電ができる急速充電を可能にしたことでした。急速充電器は、東京電力が長年にわたって培ってきた充電技術を活かして開発を行いました。
また、「スバルR1e」を業務用車両として活用し、実フィールドにおいて性能や経済性の検証を行いました。

2008年
東京電力、業務用車両としてEV(三菱自動車「i MiEV」)の実用性評価を開始

i MiEVは、軽自動車「i」というエンジン車の車体をもとにEV化が行われたモデルです。「i MiEV」を使用した東京電力事業所での走行試験の結果も踏まえて、市販化をめざす改良型の試験車両が開発されました。この試験車両は、エネルギー密度の高いリチウムイオン電池の開発によって航続距離が160kmに拡大されるとともに、電池の信頼性向上、モーターの小型・軽量化などが図られ、軽快で静かな走りが実現しました。
東京電力ではこの改良型EVを新たに10台導入し、業務車両としての適合性や急速充電器との整合性の確認など、より詳細な実用性評価を行いました。これらの実証試験による走り込みを経て、ついに2009年から一般ユーザー向けのEV「i-MiEV」が発売されました。

2008年
東京電力、充電器の設置場所を示す全国共通の案内サイン「CHARGING POINT」を作成

「CHARGING POINT」の案内サインは、EVのドライバーの方々が外出先で迷わず安全に充電器に到着できるよう、充電器の設置場所を示す全国共通の案内サインとして作成されました。2008年当時には誰でも使える公共充電器はわずかしかありませんでしたが、現在では多くの場所に充電器が設置されています。「今まで充電器なんてほとんど見たことがない」という方も、EVに乗ってこの案内サインを探してみると、高速道路・コンビニ・道の駅・商業施設など意外にもいろいろな場所にサインがあることに驚くかもしれません。
また、充電スポットをカーナビやアプリやWebで簡単に確認できるサービスが世の中に充実してきたことで、さらに安心で便利なドライブができるようになりました。

2010年
東京電力、急速充電器の拡充などを推進するチャデモ協議会設立に参画

EVのさらなる普及のために不可欠となるのが、外出先で充電できるスポットです。東京電力が実施してきた業務用EVの走行評価においても、急速充電器がある地点に一基増えると運転者は安心して行動範囲を広げるとともにEVの稼働率も上がる、という効果があることが判明していました。
チャデモ協議会は、急速充電器の品質が確保できるよう充電規格を統一し、技術的な情報発信や業界交流を行うという目的のもと、国内自動車メーカー4社に東京電力を加えた5社を幹事会員として設立されました。チャデモ(CHAdeMO)とは、「Charge de move=動く、進むためのチャージ」「de=電気」そして「クルマの充電中にお茶でもいかが」という3つの意味が込められています。チャデモ協議会には、自動車メーカー、充電機器メーカー、電力会社のほか、充電サービス提供企業や、充電インフラの普及を支援する国や地方自治体など、国内外300以上の企業・団体が参加しています。
現在、チャデモ規格の充電器は、欧州や米国など世界各国の充電インフラとして広がっています。

2015年
東京電力、利便性の高い充電環境づくりに取り組む合同会社日本充電サービスに参画

2014年以降、国の助成制度もあって充電器の設置場所は日本全国で大幅に増えました。充電スポットの拡充に加え、EV・PHVユーザーが1枚のカードでどこでも充電できる利便性が高いネットワークを構築するために、国内自動車メーカー4社を中心とした取り組みから合同会社日本充電サービス(NCS)が設立されました。2015年からは東京電力も参画し、EVのさらなる普及を目的として、充電環境づくりを進めています。
全国に広がるNCSのネットワークにつながった充電器は、「チャージスルゾウ」という象のロゴの入ったステッカーが目印です。

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