東扇島火力発電所は、川崎港沖合いに1971年から1974年にかけて造成された人口島「東扇島」の北西端に位置します。1984年、当社初めての自前のLNG(液化天然ガス)基地が誕生し、隣接する川崎・横浜火力発電所へガスの供給を開始しました。火力発電は1号機(100万kW)が1987年に、2号機が(100万kW)が1991年に運転を開始し、周辺地域との調和と電力の安定供給をめざし、首都圏で使われる電気をつくり続けています。
東扇島火力では地球にやさしいエネルギーLNGを使って電気を作っています。LNGとは、気体の天然ガスを-162℃まで冷やした液体のこと。なぜLNGが地球にやさしいかというと、燃やしても空をよごすもととなる硫黄酸化物やばいじんが発生しないからです。また、石油や石炭と比べ、温暖化のもととなるといわれている二酸化炭素の発生量が少なくてすむのです。諸外国から東扇島へ、タンカーで液化したLNGが運ばれています。船から受け入れたLNGは、地下に設置された魔法びんのような二重構造のタンクに貯蔵されます。このLNGが、地下を通るガス導管を通って川崎火力・横浜火力にも送られています。火力発電所でありながら、LNG基地としての役割も担っているのです。
発電所では、大量の燃料を扱っているため万全の防災対策をとっています。施設は、関東大震災級の地震にも十分耐える構造となっています。また、事故を未然に防ぐためにガス感知器、火災検知器などを配置するとともに、監視用テレビやパトロールによって異常を速やかにキャッチする仕組みになっています。さらに、散水・水幕設備、緊急遮断装置等の様々な防災設備は、中央操作室から集中的に操作ができるようになっており、あらゆる災害にそなえて万全の対策がとられています。