取放水温度差と管理値
取放水温度差ってなに?

発電所では、電気を作るために使用した蒸気を冷やすために海水を利用しています。
蒸気を冷やすための海水を取り入れることを取水、冷やした後に海へ戻すことを放水と言います。
海水は、蒸気を冷やす前に比べて、冷やした後はその熱を受け取って、少し温度が上昇します。 この前後の温度差を取放水温度差と呼びます。
なお、この際に蒸気と海水は金属で隔てられており、直接触れることはありませんが、たとえ穴が あいても蒸気が海水に漏れ出さないように海水側の圧力を高くする工夫がされています。

取放水口ってなに?

利用する海水を発電所に取り入れるところを取水口、冷やした後に海へ戻すところを放水口と呼び、 ふたつあわせると取放水口と呼ばれます。


発電所俯瞰図

取放水温度差を管理するのはなぜ?

取放水温度差は、発電所の運転により海へ放出される熱の量が異常でないことを管理するためのひとつの指標です。


取放水温度差計測方法

管理値っていくつ?

停止中のプラントがある場合は、その分だけ海へ放出される熱の量(排熱量)は小さくなり、環境への負荷は小さくなります。そのため、北側と南側それぞれ全号機運転期間に、北側放水口および南側放水口の取放水温度差が管理値7.0℃を恒常的に超えないよう管理しています。




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