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TEPCOのECO(エコ)対談
   
 
高樹沙耶さんに沙耶流ネイチャーライフを聞く〜育む暮らし〜
今回のゲストは、房総のエコハウスで自給自足の生活を実践する女優の高樹沙耶さん。
アボリジニから教えられた生き方、パーマカルチャーと呼ばれるスタイルを通して見えてきたもの、
地球と共存するために我々が成すべきことなどについて、お話をうかがいました。
1963年、静岡県出身。83年、「沙耶のいる透視図」で主演女優として映画デビュー。以降、映画やテレビドラマに多数出演する。また、96年ごろから地球との共存を考えるようになり、自給自足のエコライフを実践するナチュラリストとしても活動。現在は房総でエコロジカルな生活を送っている。 <女優>高樹沙耶Takagi Saya <東京電力・尾瀬保護活動担当>竹内純子Sumiko Takeuchi 東京都出身。1999年、東京電力の社内人材公募制度に応募して尾瀬の自然保護担当となる。「みんなの尾瀬をみんなでまもる」を提唱し、各種ボランティア活動や絵本の執筆、学校を訪問しての「出前授業」などを展開する。
みんなでやらなきゃ
竹内 沙耶さんは、女優というお仕事の一方、エコライフの実践者・提唱者としても活動されていますよね。きっかけは?
"あたり前の家"にこだわった家の庭にて
心に潤いを与えてくれる花。養蜂も始めた
高樹 もう12〜13年前ですが、テレビの取材で、自然と共存する北欧の人たちに触れ、日本人の生き方がすごく乱暴というか、物欲主義で大切なものを失っていると感じたんです。さらにその翌年、オーストラリアで、イルカセラピーの仕事をしている女性や先住民族アボリジニの方と出会い、「自分の欲望だけを考えているから、いつもなにか満たされないと感じるんだ」と気がついたのが転機となりました。
竹内 旅先の出会いなどで影響を受けても、日常に戻ればつい生活に流されてしまうのが普通だと思いますが、ここまで追求されているのはなぜですか?
高樹 最初は、イルカセラピーの仕事をしながらハワイに住みたいというだけで、環境のことなどあまり考えていませんでした。欲しがる物が、ブランドのバッグからハワイでの生活に変わったみたいな感じかな。でも、多くの人が自然と共に生きる、言い換えれば地球の紡ぐ命の輪の中にみんなが戻ろうとしない限り、本当に幸せにはなれないんだと思うようになりました。例えば海には国境がなくて、海が汚れるのは、みんなのせいですよね。「地球人」が一丸となって良くしていこうとしなければ、どんどん悪くなっていってしまうということを、フリーダイビングを通して強く感じたんです。
竹内 だから、沙耶さんは「伝える」ということをすごく大事にされているんですね。私も尾瀬保護活動担当として自然と向き合う中で、問題意識の共有や活動の輪を広げることの大切さを痛感しています。だから環境教育支援活動として「出前授業」に伺ったり、尾瀬の保護活動にボランティアのご協力を呼びかけたりしています。でも、いま環境問題に関する情報は豊富ですが、行動に結びつくには、自然と触れあって感動したり、沙耶さんのような方のライフスタイルに共感するなど、心の動きが必要ですよね。
高樹 やっぱり体験する、感動することが大事ですよね。太陽の暖かさや眩しさだって体で感じないと絶対にわからない!
最高に贅沢な暮らし
雨だって自然の恵み。雨水を有効活用する
初挑戦のワカメ入りパンを試食。焼きたては香ばしい!
庭のピザ釜。採れたての野菜、焼きたてのピザを頂くのは最高の贅沢!
竹内 消費社会の流れの中ではなく、自然の循環の中に身を置くのが、アボリジニから学んだ「正しい生き方」ということですよね。実践されている「パーマカルチャー」はまだ耳新しい言葉ですが、これは、「パーマネント(永久の)」と「アグリカルチャー(農業)」を掛け合わせ、「カルチャー(文化)」の意味も加えた造語でしたよね。
高樹 「持続可能な農的暮らし」って訳すんですけど、その地の自然や文化を生かし、伝統的な生活の知恵と現代の技術・知識をバランス良く組み合わせて、生産性の高い生態系を築いていくことを目指しています。単純に「昔ながらの農業をしよう」ではなく、ソーラーなど新しいテクノロジーは取り入れて、豊かで便利な暮らしをしましょうという考えです。
竹内 バブルの時代華やかに過ごされた方が農業にチャレンジするのは大変だったのでは?(笑)
高樹 育む生活は、体力的に大変な時もあるけれど、感動や喜び、満たされる気持ちがあるから大変とは感じないですね。自然の恵みを頂いていると、アボリジニが言う、いま私たちがいる環境は7代先の子孫からの預かりもの、という気持ちに自然となります。
竹内 確かに、自然は優しい気持ちと、未来を見る目を与えてくれますよね。東京電力では毎年、尾瀬のふもとの森でボランティアの方たちと植林をしていますが、植えた苗木が大きくなるのは100年後。でも「大きくなった木を見られなくてもいい」と、喜んで参加してくださるんです。
高樹 さらに、自然からは忍耐と謙虚さも学べます。忍耐の後の感動は本物です。簡単、手軽だけど、感動の薄い生活を送るのは、もったいない!
竹内 そういう意味で、沙耶さんの暮らしは最高に贅沢ですね。もっともっと私たちに「この生活の方が楽しいよ!」って見せつけてください。(笑)
 
 
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