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「仕方がない」が通用しない社会
竹内 御著書の中に「日本人はどんどん都市化・意識化していて、全てのことが管理できて当たり前と思うようになっている」という表現がありました。東京電力は、社会貢献活動として木道や公衆トイレの整備など、尾瀬の保護活動に長年取り組んでいるのですが、最近「木道が滑りやすかったから転んだ」というようなお叱りを受けることが出てきて。もちろん、法律的な義務ではなくとも、やるからには安全面も含めしっかりやらなければと思いますが、自然を相手に仕事をしていると100%管理することが無理だということも実感しています。「自然の中なんだから仕方ないよね」が通用しなくなってきていることになんとなく違和感を感じていたところだったので、「あー、これだ!」と声が出ちゃいました(笑)。
養老 都会では「仕方がない」と言ったら負けですから。そうやって人のせいにして生きるというのが、都会の生き方。仕方のないことと、そうでないことの区別がつかなくなっちゃったんですね。
竹内 自分自身も気をつけないといけないと思いますが、街で生活していると、すべては誰かの管理下にあって、責任者が必ずいて、という考え方になりますよね。加速度的にそうなっている気がします。
養老 よくいう「ポジティブ・フィードバック」というヤツですね。きちんとしはじめると、際限なくきちんとしようとする。できるだけやるけど、仕方ないこともある、という適当な部分がなくなっちゃった。そんなに物事が考えたとおりきちんといくと思うんだったら、自分の命日を書いて背中に貼っておけばって言いたくなります(笑)・・・続きはこちらから。
   
 
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