尾瀬を知る

尾瀬戸倉山林

初夏のミズバショウ、夏のニッコウキスゲが咲く尾瀬ヶ原。その南側に隣接するのが「戸倉山林」。そこには、もう一つの「尾瀬」ともいえる豊かな森があります。戸倉山林は、尾瀬ヶ原、尾瀬沼の南側に隣接し、「尾瀬国立公園」の特別地域に指定されています。また、利根川水系片品川の最上流部にあたり、首都圏の大切な“水源の森”であるとともに、尾瀬の自然をまもるバッファゾーン(緩衝地帯)として、重要な役割を担っています。

尾瀬戸倉山林について

所在:群馬県利根郡片品村大字戸倉 面積:全体9,100ha(天然林 7,800ha 樹種ブナ、トチ、カエデ類他 人工林1,200ha 樹種カラマツ他) 標高:1,000m 2,000m

戸倉山林の歴史

戸倉山林は、1951年(昭和26年)、東京電力の設立と同時に尾瀬地区とともに旧電力会社から引き継ぎました。昭和30年代の戦後の復興期には、木材需要に対応するためブナやトチなどを伐採して木材を供給し、伐採地にはカラマツを植林して人工林として保有していました。1996年(平成8年)から専門家の調査に基づいて、生育の悪いカラマツを間伐し、跡地にはブナやミズナラなどの広葉樹を植え、より豊かな森林として整備をしています。

戸倉山林の付加価値

近年は、森林の持つ様々な機能が注目されています。
2009年(平成21年)8月、この戸倉山林は(社)日本林業経営者協会が創設した「森林のCO2吸収・生物多様性認定」(フォレストック認定)を取得しました。そして、2010年(平成22年)2月には、国際的な森林認証制度FSCも取得しました。外部機関のアドバイスをいただきながら、この森をCO2の吸収や水源涵養機能、生物多様性など、森林の持つ機能を高め、より豊かな森林として大切に管理していきたいと考えています。

※水源涵養機能について
森林の土壌は、雨水を一時的に貯め、川に流れ込む水の量を平準化して水量を安定させる機能をもっています。また、雨水が土壌を通過することにより、水質を浄化しています。

FSCマーク(焼印)が付いた木道

このマークがついている木道は、国際森林認証(FSC(R))を取得した尾瀬戸倉山林の木材で作られています。

森のともだち

「森のともだち」は、ブナの木と森の動物とのふれあいを通じて、ブナの森の果たす役割や四季の移り変わりを描いています。この物語を書いたのは、尾瀬の自然保護に携わる当社の元社員で、日頃の業務の中で感じた「自然への思い」や「子供たちに伝えたいこと」をつづっています。絵はイラストレーターの植本氏にお願いしました。パステルタッチの優しい雰囲気の絵本になっています。

「森のともだち ブナを知ろう」は、写真やイラストを豊富に使い、ブナを主な題材として木や森、地球環境問題に関する情報をたくさん盛り込みました。意外に大人が読んで役に立つ話もあり、親子で楽しんでいただくこともできるのではないかと考えています。両書とも、早稲田大学人間科学部の森川靖教授の監修をいただきました。

子供たちが、一冊の本をきっかけに身の回りの自然に興味をもち、「日本における自然保護活動発祥の地」といわれる尾瀬を知ることで環境問題に関心を寄せてくれることを願っています。

「森のともだち」
「森のともだち」 文・たけうちすみこ 絵・うえもといさむ 【全文掲載】
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