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入社理由

「一般的には敬遠されがちだけれど世の中に必要とされ、世の中を支えているもの」。それが当時学生だった私の「原子力」に対するイメージで、陰ながら人々の生活に貢献しているその存在に魅力を感じました。大学では原子力工学を学び、将来はその知識を活かした仕事をしたいと考えました。就職先としては、電力会社、プラントメーカー、燃料メーカー、研究所などが候補としてありましたが、より広く世の中に貢献でき、影響力があるのは電力会社だと考えました。さらに電力会社の中でも、日本全体の約3割もの電力量を首都圏へ供給し、業界の先頭を走っている東京電力を志望しました。

仕事内容

発電所をサポートするため、本社で廃炉業務に就いています。1~3号機の使用済燃料プールから取り出した燃料を、安全に輸送し貯蔵するための容器や関連する設備・装置の運用面も含めた設計業務が現在の仕事です。1・3号機は4号機とは異なり、水素爆発により建屋天井が崩落しているため、プールにはガレキが降り積もった状態です。中には落下したガレキによって壊れた燃料もあるかもしれません。現時点で得られるデータからそれら破損状況を想定し、破損していても安全に輸送・貯蔵できるように要求条件を整理し、容器等の設計に取り入れます。また、運用面での現場サイドの意見の反映やその他の設備との取り合いも考慮する必要があるため、関係者と協調して進めて行かなければなりません。

目指していること

現在得られる燃料などの情報から現状を予測し、作業安全・公衆への影響などへのリスク対策を実施し、安全最優先で取り組みます。また、長期間に及ぶ廃炉業務を継続させるため、かかるコストについても適切に評価し、安全面・コスト面で最も合理的な容器等の設計を目指します。そうして安全・着実に廃炉業務を遂行することが東京電力への信頼を取り戻し、福島復興への責務を果たすことだと信じ、日々の仕事に取り組んでいます。

求められるチカラ

人類史上かつてない経験をし、未知なる難題に挑んでいます。そこにはチャレンジ精神や創造力が求められます。さらに、事故を起こした当事者としての責任感、廃炉や福島復興への使命感も仕事をする上で非常に重要です。また、国内外のメーカー・研究機関の技術提供・協力依頼があり、それらの技術と当社の方針をうまく融合させて仕事を進めていかなければなりませんので、調整力も求められます。世界中から「1F」(福島第一原子力発電所)の動向が注目されているため、「1F」の状況説明などで国際会議に出席する機会もあり、語学力があれば頼もしいです。「1F」の動向が世の中に与える影響が大きい分、仕事への責任も重く、重圧もかかります。ときには批判にさらされることもあると思います。よって忍耐力も重要な能力の一つと考えています。逆境にも負けない精神も、これから続く長い廃炉業務において必要になると思います。

使用済燃料プールに保管中の燃料を安全に輸送・貯蔵する。

原子力廃炉 技術

松倉 準
松倉 準
松倉 準