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| Q.短期的影響とは、何ですか? |
| A. |
強い磁界を一度に浴びることにより、体への悪影響が現れることが科学的に明らかになっています。これを短期的影響と言います。導体である金属を変化する磁界が通過すると、金属内部に誘導電流が流れます。同じように人体が強い磁界を浴びると、体内にわずかですが誘導電流が流れ、これが筋肉や神経に“ピリピリ“や”チクチク“といった刺激作用を起こします。しかし、5,000マイクロテスラ以上という強い磁界を浴びることは、日常生活ではありえません。 |
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| Q.長期的影響とは、何ですか? |
| A. |
弱い磁界を日常的に浴びることによる体への影響のことを長期的影響と言います。がんや小児白血病を含む様々な疾病に関する仮説がありますが、科学的に明らかになっているものはありません。 |
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Q.電磁波(磁界)は、人体に蓄積されないのですか? |
| A. |
電磁波は、容易に人体を通過することができますが、発生源がなくなると同時に体内からも消えてしまいます。ダイオキシンやアスベストような化学物質とは違い、体内に取り込まれ蓄積することはありません。 |
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Q.電磁波(磁界)は、体の遺伝子を傷つけないのですか? |
| A. |
電力設備や家電製品から生じる電磁波は、周波数が低く、エネルギーが非常に小さいため、遺伝子を傷つける力はありません。 |
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| Q.電磁波(磁界)が健康に“悪影響がある”という研究結果もあるのですか? |
| A. |
世界中の研究の中には、「悪影響があるのではないか」との結果を示しているものもいくつかある一方、「影響はない」という結果を示しているものも数多くあります。そのため、WHO等の中立公正な国際機関は、一部の研究だけではなく、多くの信頼できる研究結果を総合的に評価しています。WHOは、「悪影響があるのではないか」との研究結果も考慮に入れたうえで、「長期的影響は科学的証拠が不十分」との評価を行っており、日本でもそれに基づき「長期的影響の可能性を考慮した規制は科学的合理性がなく不適切」との評価が行われました。 |
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Q. |
電磁波(磁界)0.4マイクロテスラ以上で小児白血病のリスクが2倍に高まると聞きましたが本当ですか? |
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| A. |
国内外で行なわれた疫学研究の中には、そのような結果を示している研究もありますが、動物実験や細胞実験では、電磁波の発ガン性はほとんどが否定的であり、「0.4マイクロテスラ以上で」という説は、科学的に証明されているものではありません。
国内では、国立環境研究所が実施した疫学研究結果が、文部科学省の科学技術振興調整費データベースの中で「生活環境中電磁界による小児の健康リスク評価に関する研究(第2期成果報告書)」として公表されています。
また、この研究の評価結果が、文部科学省のホームページに公表されています。
この結果は、0.4マイクロテスラ以上で小児白血病のリスクが高くなるというものでしたが、文部科学省はこの研究結果について、症例数が少ないこと、他の交絡因子の影響の除去が適切であるか不明であること等から「優れた研究であるとは言えない」と評価しています。 |
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Q.電磁波(磁界)を浴びると電磁波過敏症になるのですか? |
| A. |
電磁波過敏症という言葉には明確な定義はありませんが、一般的には「電磁波の発生源である送電線、家電製品、携帯電話やパソコン等に近づくと、頭痛、めまい、疲労などの症状が出ること」をいいます。
しかし、国際的に実施されたほとんどの研究では、そのような症状が電磁波に起因するとの結果は認められていません。
○WHOは電磁波過敏症に関して、ファクトシート296(2005年12月)で、「症状が電磁波と関連するような科学的根拠はありません」と示しています。
○米国電気電子学会(IEEE)の「人と放射線に関する委員会(COMAR)」が電磁波過敏症に関する報告をホームページに掲載しています。
現在までの症状を誘発させる試験結果は、症状が電磁波に関係していないこと、電磁波過敏症患者も電磁波の検知という点では健康な人とほとんど差がないことをはっきりと示唆しています。
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| Q. |
例えばドライヤーを2回使ったら、2.9マイクロテスラ×2=5.8マイクロテスラの電磁波(磁界)を浴びたことになるのですか? |
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| A. |
電磁波は蓄積されませんので、2.9マイクロテスラのドライヤーを何回使っても2.9マイクロテスラです。使用時間には関係ありません。 |
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| Q.電磁波(磁界)は何かでシャットアウトできますか? |
| A. |
特殊な金属で全面を覆えばできないことはありませんが、住宅では現実的ではないでしょう。なお、シャットアウトしなくても距離を離せば、電磁波は急激に小さくなります。 |
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Q. |
パンフレットでIHクッキングヒーターの電磁波(磁界)の数値が2つあるのはなぜですか? |
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| A. |
IHクッキングヒーターでは、一般の家電製品と同じ50ヘルツの電気をより高い周波数(2万〜9万ヘルツ)に変換して加熱しています。したがって、調理中には、一般の家電製品と同じ電源からの電磁波と、加熱部分からの電磁波の2種類が同時に出ています。 |
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| Q. |
IHクッキングヒーターの電磁波(磁界)の大きさは、他の家電製品と比べてどうですか? |
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| A. |
他の家電製品と同様、中立的な国際機関の定めたガイドライン値を大きく下まわるレベルです。 |
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●ICNIRPガイドライン
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悪影響があり得るレベル |
安全率 |
ガイドライン値 |
家電製品や電力設備
(50ヘルツ) |
5,000マイクロテスラ程度 |
X1/50 |
100マイクロテスラ |
IHクッキングヒーター
(2万〜9万ヘルツ) |
300マイクロテスラ程度 |
X1/50 |
6.25マイクロテスラ |
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Q.電子レンジを使うと食品に電磁波(磁界)が残留するのですか? |
| A. |
電子レンジの中で食品を温める電磁波はマイクロ波という種類の“電波”です。この電磁波には、発熱作用がありますが、電磁波そのものが食品に残留することはありません。また、法規制に基づき電磁波が外に漏れないような設計となっています。詳しくは各メーカーやJEMA(日本電機工業会)のホームページ等をご覧ください。
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Q.携帯電話の電磁波は健康に影響があるのですか? |
| A. |
携帯電話の電磁波は電子レンジと同様、マイクロ波という“電波”です(4ページ「電磁波の種類」参照)。この電磁波には発熱作用がありますが、携帯電話は法規制に基づき人体に影響がないレベルとなるような設計となっています。詳しくは各メーカーや総務省のホームページ等をご覧ください。
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| Q. |
送電線や変電所は、電気がたくさん流れているから電磁波(磁界)も強いのですか? |
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| A. |
電磁波の大きさは、「電流の大きさ」と電磁波を発するものからの「距離」によって決まります。送電線や変電機器等の電力設備のすぐそばでは大きな電磁波が発生していることもありますが、そこから生活環境までは最低でも数メートル以上離れており、身近な家電製品等(電流は小さいがすぐ近く)と同じレベルになります。 |
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Q. |
超高圧の送電線・変電所は、一般の電力設備より電磁波(磁界)が大きいのですか? |
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| A. |
電磁波は「電流の大きさ」と「距離」によって決まり、「電圧の大きさ」は関係ありません。電圧の高い設備はその分規模も大きく、生活環境までの距離は一般の電力設備よりずっと離れていますので、大きな電流が流れても、電磁波の大きさは一般の電力設備と同じレベルです。 |
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Q.発電所の電磁波(磁界)の大きさはどれくらいですか? |
| A. |
発電所の敷地は広大なため、発電機等からの電磁波は敷地境界ではほとんどありません。 |
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Q.電力設備からの電磁波(磁界)の大きさはいつも同じなのですか? |
| A. |
電気の使用状況により、電流の大きさが変わるのに比例して、電磁波の大きさも変わります。その設備の役割にもよりますが、一般的には電気がたくさん使われる夏の昼間や冬の夕方が大きくなります。 |
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Q.電力設備の電磁波(磁界)の大きさは、家電製品と比べてどうなのですか? |
| A. |
電力設備の電磁波の大きさは、身近な家電製品と同じくらいであり、通常は数マイクロテスラくらいで最大でも20マイクロテスラ以下です。この大きさはICNIRPガイドライン値(=導入予定の規制値)100マイクロテスラを大きく下まわるレベルです。
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| ※ |
送電線については、資源エネルギー庁「電磁界影響に関する調査・検討報告書(1993)」において、送電線直下の地上1mで最大20マイクロテスラの磁界レベルが示されています。 |
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Q. |
「送電線の下では蛍光灯が光るほどの電磁波が出ていて、人体にも悪影響がある」と聞いたのですが本当ですか? |
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| A. |
蛍光灯は電気につながなくても、周辺に電界があると光ることがあります(磁界は関係ありません)。これは単なる物理現象であり、人体への影響とは関係ありません。なお、送電線の下だけでなく、乾いた布でこすった場合でも同じように電界(静電気によるもの)が発生しますので、光ることがあります。
【蛍光灯が光る原理】
蛍光灯は、電極(フィラメント)に通電することにより放出された電子が、電極間の電圧(電界)により加速され、管内の水銀原子に衝突します。この時発生する紫外線が、管壁に塗布されている蛍光体を照射して発光します。
送電線の下には電界が発生しているため、そこに蛍光灯を置くと、管内に存在する少量の電子が送電線による電界で動きだし、管内の水銀原子にぶつかって、発光する場合があるのです。 |
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| Q.電磁波の規制値はあるのですか? |
| A. |
電界は国際的に見ても厳しい規制があり、規制値は3キロボルト/メートルです。磁界は、現時点で規制はありませんが、今後、規制値として100マイクロテスラが導入される予定です。 |
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Q.海外で電磁界を規制している国はありますか? |
| A. |
電界は、静電誘導による人の感知を防止するなどの目的から、様々な国で規制値を定めています。一方、磁界は、一部の国で規制値を定めており,その根拠としてICNIRPガイドラインを採用していたり、あるいは独自に定めていたりまちまちです。また、アメリカでは国レベルの規制はありませんが、州レベルでは規制を設けているところもあります。 |
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制定年 |
電界(50Hz) |
磁界(50Hz) |
[kV/m] |
区分 |
[μT] |
区分 |
国際レベル |
ICNIRP |
1998年 |
5 |
ガイドライン |
100 |
ガイドライン |
国レベル |
日 本 |
1976年 |
3 |
規制 |
− |
− |
韓 国 |
2004年 |
3.5 |
規制 |
83※1 |
規制 |
ドイツ |
1997年 |
5 |
規制 |
100※2 |
規制 |
イタリア |
2003年 |
5 |
規制 |
100※3 |
規制 |
スイス |
2000年 |
5 |
規制 |
100※4 |
規制 |
フランス |
2001年 |
5 |
規制 |
100 |
規制 |
ベルギー |
1998年 |
10 |
規制 |
− |
− |
スウェーデン |
2002年 |
5 |
ガイドライン |
100 |
ガイドライン |
イギリス |
2004年 |
5 |
ガイドライン |
100 |
ガイドライン |
州レベル
(アメリカ) |
フロリダ州 |
1989年 |
2〜10 |
規制 |
15〜25※1 |
規制 |
ニューヨーク州 |
1990年 |
1.6〜11.8 |
規制 |
20※1 |
規制 |
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| ※1 |
韓国、アメリカは、商用周波数60Hz |
| ※2 |
短時間(1日の内5%以内)の場合は、200マイクロテスラ |
| ※3 |
住宅,学校等の場所については、10マイクロテスラの注意レベル、3マイクロテスラの品質目標あり(24時間の中央値)。
なお、中央値とは、データを大きさの順に並べたとき、全体の中央にくる値 |
| ※4 |
住宅、病院、学校等の場所については、1マイクロテスラの規制値あり(低減対策を施した場合は制限値の超過可能) |
| (注) |
規制:法令に基づいた義務的な基準
ガイドライン:法的な拘束力を持たない自発的な基準・方針 |
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Q. |
「電磁界の国際安全基準は0.1マイクロテスラ」ということを聞きましたが本当ですか? |
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| A. |
一部の書籍などで、「電磁界の国際安全基準は0.1マイクロテスラ」と説明していることがありますが、このような国際的な基準はありません。
国際的な電磁界に関する基準の一つにWHOの協力機関であるICNIRPガイドラインがあります。
このガイドラインでは、周波数ごとに指針値を示しており、一般公衆に対して商用周波数(50Hz)で100マイクロテスラ、IH加熱周波数帯(数10kHz)で6.25マイクロテスラとしています。 |
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