燃料デブリ取り出しの全体像
燃料デブリ取り出しの作業工程
作業工程は3つのフェーズに分けられます。現在は、遠隔操作ロボットを活用しながら、原子炉格納容器の内部調査を行っています。また、取り出し作業における「現場の放射線線量が比較的低く、早期に原子炉格納容器内部にアクセス可能」等の状況から「2号機」を燃料デブリ取り出しの初号機に設定しました。

フェーズ① 原子炉格納容器の状況把握 ・ 取り出し工法の検討等
原子炉格納容器内の情報を取得し取り出し工法を検討するために、ロボット等による調査を行います。
フェーズ② 燃料デブリ取り出し
試験的に取り出し、燃料デブリの性状の分析等を行います。
そして、原子炉格納容器内部調査や試験的取り出しで得られた情報をもとに専用の取り出し装置を開発し、燃料デブリの取り出し規模を段階的に拡大していく、「ステップ・バイ・ステップ」の一連の作業として進めていきます。

フェーズ③ 保管・搬出
「段階的取り出し規模の拡大」で取り出した燃料デブリは、遮蔽・放射性物質閉じ込めのため、金属製の密閉容器(保管容器)に収納したうえで発電所構内の保管設備で保管する予定です。

その後の扱いについては、調査や研究開発等の成果を活かしつつ、処理に向けた検討結果を踏まえて決定していくものと考えており国と連携して進めていくこととしています。