プレスリリース 2004年

定期検査中の福島第二原子力発電所4号機の発電開始について

                             平成16年11月4日
                             東京電力株式会社

 当社・福島第二原子力発電所4号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)は、
平成15年2月1日以来、第12回定期検査を実施してまいりましたが、平成16年11月
4日午後1時、発電を開始いたしました。
 今後、定格出力まで発電量を増加させたのち、所管官庁の総合負荷性能検査を受
け、11月下旬頃に定期検査を終了する予定です。

 今回実施した主な工事は以下のとおりです。

(定期検査中に実施した主な工事)

(1)燃料集合体の取替え
    燃料集合体764体中72体を取り替えました。

(2)出力領域計装検出器の取替え
    出力領域計装検出器43本中5本を取り替えました。

(3)蒸気タービン車室修理工事
    蒸気タービン低圧内部車室および低圧外部車室に対し、蒸気による浸食が
   認められたため、予防保全の観点から、肉盛補修溶接を行いました。

(4)電気油圧式制御装置盤の取替え
    タービンの回転数などを制御するための制御装置盤を、経年劣化に伴い取
   り替えました。

(5)その他
   ・シュラウドの健全性を確認するため、目視可能な溶接線について点検を実
    施し、ひびが確認された7ヵ所について、補修を実施しました。
   ・原子炉冷却材再循環系配管の健全性を確認するため、配管溶接部の超音波
    探傷検査を実施し、ひびが確認された配管の継手11個について、配管取替
    工事を実施しました。また、原子炉圧力容器と原子炉冷却材再循環系配管
    の溶接部について超音波探傷検査を実施した結果、ひびは確認されません
    でした。

                                  以 上

<参考>当社原子力発電所の現況

福島第一・1号機( 46万キロワット)     定期検査中
     2号機( 78万4,000キロワット)  運転中
     3号機( 78万4,000キロワット)  定期検査中
     4号機( 78万4,000キロワット)  運転中
     5号機( 78万4,000キロワット)  運転中
     6号機(110万キロワット)     定期検査中

福島第二・1号機(110万キロワット)     定期検査中
     2号機(110万キロワット)     運転中
     3号機(110万キロワット)     運転中
     4号機(110万キロワット)     11月4日から発電開始

柏崎刈羽・1号機(110万キロワット)     運転中
     2号機(110万キロワット)     運転中
     3号機(110万キロワット)     運転中
     4号機(110万キロワット)     定期検査中
     5号機(110万キロワット)     運転中
     6号機(135万6,000キロワット)  調整運転中
     7号機(135万6,000キロワット)  停止中

 これにより、停止中のプラントは、6基、合計590万キロワット、運転中のプラン
トは、11基、1,140.8万キロワットとなります。

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