プレスリリース 2005年

福島第二原子力発電所1号機の点検停止について

                            平成17年8月5日
                            東京電力株式会社

 当社・福島第二原子力発電所1号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)
は、平成17年4月23日より定格熱出力一定運転中ですが、7月14日頃より、原子
炉冷却材再循環ポンプ*1(A)の第2段軸封部(メカニカルシール)*2の圧
力に上昇傾向が見られたことから、継続的に監視をしております。
 本事象は、第1段軸封部に何らかの不具合が生じたため、第2段軸封部の圧力
が上昇しているものと推定しておりますが、第2段軸封部のシール機能に関する
警報は発生していないため、シール機能は維持されていると考えられることから、
直ちに原子炉冷却材再循環ポンプの運転状態に支障を与えるものではありません。
しかしながら、第2段軸封部の圧力上昇傾向は継続していることから、計画的に
プラントを一旦停止し、当該軸封部の点検・取り替えを行うことといたしました。

 このため、8月10日午後6時より出力降下を開始し、8月11日午前0時頃に発
電を停止して、当該軸封部の点検・取り替えを行い、運転を再開する予定です。
なお、発電を停止するまでの間については、本日より第2段軸封部の圧力等の監
視を強化してまいります。

 本事象による外部への放射能の影響はありません。

                                 以 上

*1:原子炉冷却材再循環ポンプ
   原子炉圧力容器の中の水(冷却材)を強制的に循環させるポンプで、運転
   中はポンプの回転数(スピード)を制御することで流量を増減させ、原子
   炉の出力をコントロールしている。このポンプは2台設置されている。

*2:軸封部(メカニカルシール)
   ポンプ内部の水(冷却材)が軸を通してポンプ外部に出ないようにするた
   めに設けられている部分。軸封部は2段構成となっており、2段のどちら
   か一方のシール機能が低下した場合でも、他の1段でシール機能が維持で
   きるよう設計されている。

添付資料
・1号機原子炉冷却材再循環ポンプ軸封部概略図(PDF 20.2KB) 


pdfデータをご覧になるにはAcrobatリーダーが必要です。 アクロバットリーダー



	

	



			
			
		

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