プレスリリース 2006年

「中国・新疆ウイグル自治区における風力発電プロジェクト」の国連によるCDMプロジェクト登録について

~約65万トンの炭素クレジットを購入~

                              平成18年10月24日
                             東京電力株式会社

 当社が炭素クレジットを購入する予定の「中国・新疆ウイグル自治区における風
力発電プロジェクト」(平成18年6月22日お知らせ済み)が、10月21日、国連のC
DM理事会により、クリーン開発メカニズム(CDM)[注1]プロジェクトとし
て登録されました。

 本プロジェクトは、中国の国営新エネルギー事業投資会社「北京国投節能公司」[注2] 
の子会社である「新疆国投風力発電所」[注3]が、新疆ウイグル自治区ウルムチ
市郊外のトリ地区に、総出力3万kW(1,500kW×20基)の風力発電所を建設し、地
元の電力会社に売電するものです。これにより、地元の電力会社の火力発電電力量
の一部が風力発電により代替され、化石燃料の消費が抑制されることから、2006年
から2012年までの7年間に約65万トンのCO排出量の削減が見込まれております。
 当社は、本プロジェクトにより創出される炭素クレジットを全量購入することと
しており、CDMプロジェクトとして国際的な認定を受けるため、本年7月、「北
京国投節能公司」が国連に登録申請をしていたものです。
 今後は、国連の指定運営組織[注4]より、温室効果ガス排出削減量の検証およ
び認証を受け、炭素クレジットが発行されることとなります。

 当社は、地球温暖化防止への取り組みを経営の最重要課題の一つとして位置づけ
ており、引き続き、国内における電気の供給面・使用面の対策や、海外プロジェク
トを通じた炭素クレジットの取得など、国内外での地球温暖化対策を積極的に推進
してまいります。

                                  以 上

[注1]クリーン開発メカニズム(CDM:Clean Development Mechanism)
     先進国・移行経済国が、途上国において温室効果ガス排出削減(または
    吸収増大)プロジェクトを実施し、その結果生じた排出削減量等を、炭素
    クレジットとして取得する仕組み。共同実施(JI:Joint Implementation)、
    排出量取引(ET:Emission Trading)と並ぶ京都メカニズムの一つ。
     「京都メカニズム」とは、1997年に「京都議定書」において定められた、
    温室効果ガス削減をより柔軟に行うための経済的メカニズムのこと。

[注2]北京国投節能公司(ぺきんこくとうせつのうこうし)
    正式名称 :北京国投節能公司
          Beijing Guotou Energy Conservation Company
    本社所在地:中華人民共和国北京市
    代 表 者:しゅうみん(Mr. Zhu Min)
    設   立:1993年
    資 本 金:1億7,000万人民元
    事業内容 :新エネルギー事業などへの投資

[注3]新疆国投風力発電所(しんきょうこくとうふうりょくはつでんしょ)
    正式名称 :新疆国投風力発電所
          Xinjiang Guotou Wind Power Plant
    本社所在地:中華人民共和国新疆ウイグル自治区ウルムチ市
    代 表 者:りしゅせん(Mr. Li ShuSheng)
    設   立:2004年
    資 本 金:5,200万人民元
    事業内容 :風力発電事業

[注4]国連の指定運営組織
     国連のCDM理事会が指定する第三者機関で、CDMプロジェクトとし
    て適格かどうか評価・判断する有効化審査や温室効果ガス排出削減量の検
    証・認証を行う。

添付資料
・別紙:中国の風力発電CDMプロジェクトの概要(PDF 504KB) 


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