プレスリリース 2007年

定期検査中の福島第二原子力発電所4号機の発電開始について

                             平成19年5月2日
                             東京電力株式会社

 当社・福島第二原子力発電所4号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)は、
平成18年9月21日以来、第14回定期検査を実施してまいりましたが、4月30日午前
6時発電を開始いたしました。
 今後、出力を定格出力まで上昇させて調整運転を続けたのち、5月下旬に経済産
業省の総合負荷性能検査を受け、定期検査を終了する予定です。
 なお、次回定期検査において、経済産業省原子力安全・保安院による特別な検査
を受検いたします。

 今回実施した主な工事は、以下の通りです。

(定期検査中に実施した主な工事)

1.燃料集合体の取替え
   燃料集合体764体中112体を取り替えました。
2.非常用炉心冷却系ストレーナ取替工事
   圧力抑制室プール内の非常用炉心冷却系ストレーナを大容量ストレーナに取
  り替えました。
3.主蒸気隔離弁漏えい抑制系廃止工事
   主蒸気隔離弁のシール性の向上により必要性がなくなったことから主蒸気隔
  離弁漏えい抑制系を廃止しました。
4.起動領域モニタ設置工事
   従来の駆動式の中性子源領域モニタ検出器4台と中間領域モニタ検出器8台
  を、保守性の向上および保守における被ばくの低減を目的に炉内固定式の起動
  領域モニタ検出器8台に取り替えました。
5.プロセスモニタリング設備改造工事
   プロセス放射線モニタのうち、燃料取替エリア排気放射線モニタおよび原子
  炉建屋換気系排気放射線モニタ各4台をGM管検出器から半導体式検出器に取
  り替えました。
6.安全保護系主復水器真空度低設定値変更工事
   主復水器真空度計をゲージ圧力計から絶対圧力計に取り替えることにともな
  い、主蒸気隔離弁を閉じるための信号の一つである主復水器真空度低の設定値
  を変更しました。
7.エリアモニタリング設備改造工事
   エリア放射線モニタ全42台をGM管検出器から半導体式検出器へ取り替えま
  した。
8.静止形定電圧定周波数電源装置取替工事
   静止形定電圧定周波数電源装置の主要部品の製造中止対応として、サイリス
  タ制御方式からトランジスタ制御方式に取り替えました。
9.主変圧器取替工事
   主変圧器を流動帯電防止対策を施した変圧器に取り替えました。
10.原子炉再循環系配管等修理工事
   原子炉再循環系配管等のうち、応力改善がされていない溶接部について、点
  検ならびに残留応力低減の対策を行いました。

                                  以 上

<参考>当社原子力発電所の現況

福島第一・1号機( 46万キロワット)   定期検査中
     2号機( 78万4千キロワット) 運転中 
     3号機( 78万4千キロワット) 運転中
     4号機( 78万4千キロワット) 5月2日から発電開始
     5号機( 78万4千キロワット) 運転中
     6号機(110万キロワット)   運転中

福島第二・1号機(110万キロワット)   運転中
     2号機(110万キロワット)   定期検査中
     3号機(110万キロワット)   定期検査中
     4号機(110万キロワット)   4月30日から発電開始

柏崎刈羽・1号機(110万キロワット)   5月4日から定期検査開始予定
     2号機(110万キロワット)   定期検査中
     3号機(110万キロワット)   運転中
     4号機(110万キロワット)   運転中
     5号機(110万キロワット)   定期検査中
     6号機(135万6千キロワット) 点検停止中
     7号機(135万6千キロワット) 運転中

 これにより、停止中のプラントは、7基、合計731万6千キロワット、運転中の
プラントは、10基、合計999万2千キロワットとなります。


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