プレスリリース 2008年

フィリピンにおける小水力発電プロジェクトの実施について

〜ユネスコ世界遺産の保全に貢献〜

                            平成20年12月10日
                            東京電力株式会社

 当社は、小水力発電プロジェクトの実施を通じて、ユネスコ世界遺産である「
フィリピン・コルディリェーラの棚田群」の保全に貢献することとし、本日、発
電所の建設に着工いたしました。

 フィリピン共和国(以下 フィリピン)ルソン島北部の山岳斜面に広がる「フ
ィリピン・コルディリェーラの棚田群」は2000年の歴史を持ち、その壮大な景観
から、1995年にはユネスコの世界遺産に登録されました。しかし、昨今、棚田を
維持する伝統的知識とその人材の減少を背景に、棚田の荒廃が徐々に進行し、
2001年には「危機にさらされている世界遺産リスト」に登録されるなど、貴重な
景観が荒廃しつつあります。

 こうした中、本プロジェクトはe8の活動の一環として、当社の有する小水
力建設・運転に関する技術ノウハウを活かし、再生可能エネルギーの利用促進を
通じて世界遺産保全の貢献に取り組むこととしたものです。具体的には、発電出
力200kWの小水力発電所を当社負担で建設し、フィリピンエネルギー省へ寄贈い
たします。その後、この水力発電所で発電した電気は、現地の配電事業者に売電
されることとなり、その収益より設備の維持や管理等に必要な費用を除いた金額
が、「フィリピン・コルディリェーラの棚田群」の保全に活用される計画です。
なお、発電所の竣工および運転開始は2009年末から2010年初頭を予定しておりま
す。

 当社はe8の一員として、これまで培ってきた電力技術を活用し、発展途上国
の持続可能なエネルギー開発や小水力建設・運転に関する技術ノウハウの移転な
どに引き続き貢献してまいります。

※ e8(電力首脳会議)は、持続可能なエネルギー開発など地球規模の問題へ
 の貢献を目的として、1992年にG7参加国(当時)の主要な電力会社により非
 営利組織として設立。現在は、イギリスを除くG8参加国の電力会社10社によ
 り構成されている。

                                 以 上
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添付資料 ・別紙:プロジェクトの概要(PDF 33.6KB)
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