プレスリリース 2009年

築地市場への「外部電源式アイドリングストップ冷凍・冷暖房システム」導入による環境負荷削減事業の実施について

〜冷凍マグロ搬送トラックを対象に実施〜

                             平成21年6月1日
                             東京電力株式会社

 当社はこのたび、「外部電源式アイドリングストップ冷凍・冷暖房システム」を
築地市場に導入し、冷凍マグロ搬送トラックが搬入・搬出の間などの待機中に使用
する荷室冷凍および運転室内の冷暖房に活用することにより、CO排出量の削減
と騒音低減など、環境負荷削減を図るモデル事業を実施いたします。なお、本事業
は、経済産業省が公募する「低炭素社会に向けた技術シーズ発掘・社会システムモ
デル事業」に応募し、選定されたもので、このたび、受託契約を締結しております。

 具体的には、本日から平成22年1月29日までの間、水産物取扱量が日本最大であ
る築地市場のトラック待機場所に「給電スタンド」5基と、新たに開発する狭隘な
場所にも設置可能な「壁面設置式給電システム」3基、計8基の設備を設置し、待
機中のトラックの荷室冷凍および運転室内の冷暖房に電力を供給することでアイド
リングストップを実現するとともに、システム導入前後の現場環境負荷の実測を通
じてCO排出量の削減や駐車場の騒音低減など、システムの有効性を検証いたし
ます。
 また、給電スタンドについては、荷下ろし作業などでこみいったトラック待機場
所において、電力供給ケーブルの脱落による冷凍食材の品質低下を防ぐための「ケ
ーブル脱落防止機能」や「警報装置」を付加させた機器を開発し、それらの有効性
についても検証いたします。

 当社の試算では、本モデル事業により年間121トン(一般家庭22世帯が1年間
に排出するCO排出量に相当)のCOが削減されることとなります。

 当社は、今後も低炭素社会の実現に貢献するため、同市場以外の卸売市場への普
及可能性の検討をはじめ、運輸部門のCO排出量削減に貢献すべく、「外部電源
式アイドリングストップ冷凍・冷暖房システム」の普及促進に積極的に取り組んで
まいります。

                                  以 上

※試算条件
 ・対象車両:築地市場を使用する冷凍マグロ搬送トラックより15台を選定。
       このうち、1日に8台が給電スタンド・システムを利用する前提。
       (荷室冷凍に給電スタンド・システムにて電力を供給する車両は1
       日あたり5台)
 ・利用時間:2,000時間(1日8時間 年間250日の利用)
 ・軽油のCO排出係数:2.62 [ kg-CO2/l ](環境省「排出量算定・報告・公
   表制度」より)
 ・東京電力のCO排出原単位:0.425 [ kg-CO2/kWh ](2007年度実績)

添付資料
・「外部電源式アイドリングストップ冷凍・冷暖房システム」の概要(PDF 246KB)

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