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プレスリリース 2010年

福島第二原子力発電所1号機における原子炉隔離時冷却系蒸気止め弁の不具合に伴うプラントの点検停止について

                             平成22年6月2日
                             東京電力株式会社

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<概要>
(事象の発生状況)
 ・平成22年6月2日、福島第二原子力発電所1号機において、非常時に原子炉内
  に水を入れる設備の機能確認を実施していたところ、この設備の弁(蒸気止め
  弁)に不具合があることを確認いたしました。
(今後の対応)
 ・原子炉を停止して当該弁を点検し、原因について詳細に調査いたします。
(安全性、外部への影響)
 ・本事象による外部への放射能の影響はありません。
(公表区分)
 ・本事象は公表区分I(法律に基づく重要な事象など)としてお知らせするもの
  です。

詳細は以下のとおりです。
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1.事象の発生状況
  平成22年6月1日午後10時26分頃、定格熱出力一定運転中の福島第二原子力発
 電所1号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)において、原子炉隔離時冷
 却系*1(以下、当該系統)の定例試験(毎月1回)を実施していたところ、当
 該系統の蒸気管内側隔離弁*2(以下、当該弁)の開閉状況の確認をしていた際、
 当該弁が全開にならないことを確認いたしました。
  その後、当該弁の電源等の調査を行った結果、当該弁に異常の可能性があるも
 のと判断いたしました。このため、当該系統が動作可能な状態にないことから、
 6月2日午前2時5分、保安規定*3で定める「運転上の制限」*4を満足して
 いないと判断いたしました。
  また、運転上の制限を満足しない場合に「要求される措置」*5として、高圧
 炉心スプレイ系*6が正常に動作すること、および自動減圧系*7の窒素ガス供
 給圧力が正常であることを確認したことから、現時点でプラントの運転を継続す
 ることに問題がないことを確認いたしました。

2.今後の対応
  保安規定では、当該系統を10日以内に復旧することが求められておりますが、
 当該弁が原子炉格納容器内にあることから、本日午前9時、プラントを停止して
 当該弁を点検することといたしました。
  プラントの出力降下操作は、準備が整い次第開始し、プラント停止後、当該弁
 を点検して原因を詳細に調査することといたします。

3.安全性、外部への影響
  本事象による外部への放射能の影響はありません。

                                  以 上

*1 原子炉隔離時冷却系
   何らかの原因により、通常の原子炉給水系が使用不可となり、原子炉水位が
  低下した場合等において、原子炉の蒸気を駆動源にしてポンプを回し、原子炉
  の水位確保および炉心の冷却を行う系統。なお、本系統は非常用炉心冷却系で
  はない。

*2 原子炉隔離時冷却系蒸気管内側隔離弁
   原子炉隔離時冷却系を流れる蒸気を遮断するための弁の一つ。原子炉格納容
  器内に設置されている。

*3 保安規定
   原子炉等規制法第37条第1項の規定に基づき、原子炉設置者が原子力発電所
  の安全運転を行ううえで遵守すべき基本的事項(運転管理・燃料管理・放射線
  管理・緊急時の処置など)を定めたもので、国の認可をうけている。

*4 運転上の制限
   保安規定では原子炉の運転に関し、多重の安全機能を確保するために必要な
  動作可能機器等の台数や原子炉の状態ごとに遵守すべき温度・圧力などの制限
  が定められており、これを運転上の制限という。保安規定に定められている機
  器等に不具合が生じ、一時的に運転上の制限を満足しない状態が発生した場合
  は、同制限からの逸脱を宣言し、予め定められた時間内に修理などの対応を行
  うことが求められている。

*5 要求される措置
   保安規定第41条では、原子炉隔離時冷却系が動作可能な状態でない場合、高
  圧炉心スプレイ系と自動減圧系が動作可能であることを確認すること、10日以
  内に正常な状態に復旧することが運転上の制限を満足しない場合の措置として
  定められている。

*6 高圧炉心スプレイ系
   非常用炉心冷却系の1つで、原子炉水位が異常に低下した場合に、原子炉内
  に水を補給するための系統。

*7 自動減圧系
   非常用炉心冷却系の1つで、原子炉水位が異常に低下した場合に、原子炉の
  圧力を強制的に下げ、低圧の非常用炉心冷却系による原子炉への注水を促進す
  るための設備。

添付資料
・原子炉隔離時冷却系 系統概略図(PDF 11.9KB)




	

	



			
			
		

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