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プレスリリース 2010年

福島第二原子力発電所1号機の定期検査開始について

                             平成22年6月22日
                             東京電力株式会社

 当社は、平成22年6月23日から福島第二原子力発電所1号機(沸騰水型、定格出
力110万キロワット)の第21回定期検査を開始いたしますのでお知らせいたします。

1.定期検査のための停止予定期間
   平成22年6月23日〜平成22年9月25日(95日間)

2.定期検査を実施する主な設備
(1)原子炉本体
(2)原子炉冷却系統設備
(3)計測制御系統設備
(4)燃料設備
(5)放射線管理設備
(6)廃棄設備
(7)原子炉格納施設
(8)非常用予備発電装置
(9)蒸気タービン

3.定期検査中に実施する主な工事等の予定
(1)燃料集合体の取替え
    燃料集合体764体中188体を取り替えます。
(2)ガドリニア濃度変更9×9燃料(A型)(B型)*1の採用
    従来の9×9燃料(A型)および9×9燃料(B型)に加え、プラント運
   転初期から中期までの燃料の反応を抑える物質であるガドリニアの濃度が高
   い9×9燃料(A型)を56体、(B型)を48体、採用します。
(3)原子炉隔離時冷却系配管取替工事
    原子炉内で、水の放射線分解によって生成される混合ガス(水素・酸素)
   が蓄積・滞留する可能性のある原子炉隔離時冷却系の配管について、混合ガ
   スを連続して排出させるベント配管を新たに設置します。
(4)炉心シュラウド溶接部予防保全工事
    炉心シュラウド中間部リングと中間胴上部の内側の溶接部、中間胴上部と
   下部の内側の溶接部に対して、高圧水を水中でノズルから噴射(ウォーター
   ・ジェット・ピーニング*2)して圧力を加え、残留応力を改善します。
(5)酸化チタン*3の注入
    炉内構造物における応力腐食割れを抑制するため、予防保全対策として、
   原子炉内に酸化チタンを注入し、その効果を検証します。炉内構造物の表面
   に酸化チタンを付着させることにより、炉内構造物の腐食を抑制する効果が
   期待できます。
    応力腐食割れ対策としては、これまでも水素注入や貴金属(白金、ロジウ
   ム)注入などの予防保全対策を実施してまいりましたが、近年実施した試験
   等の状況から、酸化チタン注入による応力腐食割れ対策の有効性が確認され
   たため、このたび、当所1号機の原子炉内に酸化チタンを注入して効果を評
   価します。

                                  以 上

*1 ガドリニア濃度変更9×9燃料(A型)(B型)
    ガドリニウム(Gd)の酸化化合物であるガドリニア(Gd2O3)の濃度が、
   現在使用しているウラン燃料(ガドリニア濃度:約3.0〜約5.0wt%)より高
   い燃料(ガドリニア濃度:約5.0〜約7.0wt%)。
    ガドリニアは中性子吸収能力が高く、従来よりガドリニアを含んだウラン
   燃料を使用しているが、ガドリニアの濃度を高くしたウラン燃料を使用する
   ことによって、プラントの運転において原子炉内の燃焼の反応度をより制御
   ・抑制しやすくする効果がある。

*2 ウォーター・ジェット・ピーニング
    溶接部表面に高圧水をあてることによって、表面の残留応力改善を図る方
   法。
    高圧水を水中でノズルから噴射することにより気泡が発生し、この気泡が
   崩壊したときに生じる衝撃圧力を利用して、材料表面の残留応力を引張応力
   から圧縮応力に改善し、ひびを起こしにくくするもの。

*3 酸化チタン
    チタンと酸素の化合物(TiO2)。白色顔料として歯磨き粉や紫外線吸収材
   として日焼け止めに用いられている。また、光(紫外線)に照射されること
   により触媒作用を示すことから汚れ除去や抗菌等に用いられる。
    原子炉内に注入された酸化チタンは炉内構造物に付着し、光触媒効果によ
   り金属酸化反応を抑制する効果が期待できる。

<参考>当社原子力発電所の現況

福島第一・1号機( 46万キロワット)   定期検査中
     2号機( 78万4千キロワット) 停止中
     3号機( 78万4千キロワット) 定期検査中
     4号機( 78万4千キロワット) 運転中
     5号機( 78万4千キロワット) 運転中
     6号機(110万キロワット)   運転中

福島第二・1号機(110万キロワット)   6月23日から定期検査開始予定
     2号機(110万キロワット)   調整運転中
     3号機(110万キロワット)   運転中
     4号機(110万キロワット)   運転中

柏崎刈羽・1号機(110万キロワット)   起動試験中
     2号機(110万キロワット)   定期検査中
     3号機(110万キロワット)   定期検査中
     4号機(110万キロワット)   定期検査中
     5号機(110万キロワット)   定期検査中
     6号機(135万6千キロワット) 運転中
     7号機(135万6千キロワット) 定期検査中

 これにより、停止中のプラントは、9基、合計888万4千キロワット、運転中の
プラントは、8基、合計842万4千キロワットとなります。

*現在、柏崎刈羽原子力発電所1号機は起動試験中ですが、6月6日に発電を開始
 しているため運転中のプラントに含めております。



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