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プレスリリース 2012年

福島第一原子力発電所2号機における原子炉圧力容器底部温度の上昇について

                             平成24年2月12日
                             東京電力株式会社

 福島第一原子力発電所2号機の原子炉圧力容器底部温度については、平成24年2
月2日以降、1箇所において、緩やかな上昇傾向を示していることから、原子炉注
水量の変更操作ならびに温度の傾向監視を行っておりましたが、本日午後2時15分
頃、当該温度指示値が82℃に到達したことを確認しました。
 そのため、原子炉圧力容器底部温度が80℃以下の状態にないことから、同日午後
2時20分、原子炉施設保安規定*1で定める「運転上の制限」*2を満足していな
いと判断しました。

 運転上の制限を満足しない場合に「要求される措置」*3として、速やかに当該
温度について運転上の制限を満足する措置を開始することが要求されておりますが、
当該温度が上昇傾向にあることを受け、本日午前11時38分頃から午後1時50分頃に
かけて、注水量増加による再臨界防止対策としてホウ酸水の注入を実施したうえで、
午後2時10分頃から午後3時30分頃にかけて、炉心スプレイ系からの注水量を約
6.9m3/時から約9.9m3/時に増加する操作を実施しております。また、給水系からの
注水量に変動が見られたことから、本操作にあわせて、注水量を約7.2m3/時から約
7.5m3/時に調整しております。

 2号機原子炉圧力容器下部温度指示値について、当該の1箇所においては上昇し
ておりますが、温度指示値の上昇箇所が1箇所であり他の箇所については注水量増
加により温度が低下傾向にあること、原子炉圧力容器周辺および格納容器内の温度
指示値は低下傾向にあり全体的には冷却されていると考えられること、原子炉再循
環系の入口圧と給水系の注水量の関係から当該部位近傍は水が存在すると考えられ
それにより冷却されていることから、総合的には原子炉の冷却は維持されているも
のと判断しております。

 本事象に伴い、本日午前3時22分に2号機原子炉格納容器のガスサンプリングを
実施しておりますが、その結果、短半減期核種であるキセノンはいずれも検出限界
未満(検出限界値:9.5×10-2Bq/cm3)であり、キセノン135については再臨界判定
基準(1Bq/cm3)を超えておらず、未臨界であることを確認するとともに放射能
(セシウム134、137の値)が増加していないことを確認しております。

 なお、福島第一原子力発電所敷地周辺のモニタリングポストおよび連続ダストモ
ニタの値に有意な変動はありません。

 引き続き、注意深く温度の傾向監視を行ってまいります。

                                  以 上

*1 原子炉施設保安規定
   核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第37条第1項の規定
  に基づき、原子炉設置者による原子力発電所の安全運転及び安定状態の維持に
  あたって遵守すべき基本的事項(運転管理・燃料管理・放射線管理・緊急時の
  処置・「中期的安全確保の考え方」に基づく設備の管理など)を定めたもので、
  国の認可をうけている。

*2 運転上の制限
   原子炉施設保安規定では、原子炉の運転に関する多重の安全機能の確保及び
  原子力発電所の安定状態の維持のために必要な動作可能機器等の台数や遵守す
  べき温度・圧力などの制限が定められており、これを運転上の制限という。保
  安規定に定められている機器等に不具合が生じ、一時的に運転上の制限を満足
  しない状態が発生した場合は、要求される措置に基づき対応することになって
  いる。

*3 要求される措置
   原子炉施設保安規定第138条では、原子炉圧力容器底部温度について、80℃
  以下であることが要求されており、80℃を超えた場合は、速やかに当該温度に
  ついて運転上の制限を満足させる措置を開始することが定められている。



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