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お知らせ 2013年

当社関連報道時事通信配信記事『東電、セシウム濃度測らず排水=7タンクエリアの滞留水-福島第一「緊急措置」』について

平成25年9月16日
東京電力株式会社

 平成25年9月16日付の時事通信配信記事において、福島第一原子力発電所のタンクエリアの堰内の雨水を排出するにあたり、セシウム濃度を測定せずに排水したとの報道がありますが、本件に対する当社の考え方は以下のとおりです。

 当社は、本日、台風接近の降雨により、汚染水貯留タンク堰内に溜まった雨水の一部を、堰外へ排水いたしました。排水にあたり、放射性物質濃度のうちの全ベータ濃度の測定をしましたが、セシウム濃度の測定を実施しておりません。これは、以下の理由によるものです。

 タンクに貯蔵されている水は、サリーなどの水処理設備(セシウム除去設備)により処理された後の水であり、セシウムが大幅に除去されています。このため、セシウム濃度は、全ベータ濃度に比べて、1万分の1程度と小さくなっております。したがって、堰内に溜まった水が、汚染水タンクから漏洩したものかどうかを判断するためには、全ベータ濃度を測定することが必須です。

 一方、発電所敷地内には、事故発災時のフォールアウト(大気に放出された放射性物質が降下したもの)の影響などにより、セシウムやストロンチウムといった放射性物質が残っています。タンクや配管などからの汚染水の漏えいがあっても影響を受けない場所(構内排水路の上流側)の水は、全ベータで43~380Bq/L、セシウム137でND(<26)~190Bq/Lの放射性物質が検出されています。このため、セシウムや全ベータが検出されたとしても、一概にタンクからの漏洩であると断定することはできません。

 今回、簡易測定法※で測定した堰内の水の全ベータ濃度は、3~24Bq/Lの範囲とその値が小さいこと、漏洩の影響を受けない場所の雨水の濃度と比べて同等以下であることなどから、タンクの漏洩水ではなく、雨水であると判断するにいたりました。

※今回行った簡易測定法では、ストロンチウム90の告示濃度限度(30Bq/L)を堰開放の判断目安としておりますが、これは原子力規制委員会のワーキンググループでもご説明しております。


以 上


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