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東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について

東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】

平成25年7月23日
東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
 また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
 プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

 当社福島第一原子力発電所への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。

下線部が新規事項

【福島第一原子力発電所】
 1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
 5、6号機 地震発生前より定期検査中

※7月18日午前8時20分頃、瓦礫撤去作業前のカメラによる現場確認において、3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)より、湯気らしきものが漂っていることを協力企業作業員が確認。なお、主要プラント関連パラメータ(原子炉格納容器・圧力容器の温度および圧力、キセノン濃度)、モニタリングポストおよび連続ダストモニタの値に有意な変動はなし。その後、同日午前9時20分に未臨界維持を確認。また、3号機原子炉建屋使用済燃料プール養生上部の雰囲気線量の測定結果については、日々作業前に実施している線量測定値と比較して大きな変動はない。
同日実施した3号機原子炉建屋上部原子炉上北側(2回実施)と原子炉上北東側のダストサンプリング結果は、いずれの値も過去半年間の変動範囲内に収まっている。
この測定結果およびこれまでのプラント状況の確認結果により、湯気の発生原因は雨水がウェルカバーのすき間から入って、格納容器ヘッド部にて加温されたことによるものと推定。
7月19日午前7時55分、湯気らしきものが漂っていた当該部をカメラで確認したところ、湯気らしきものは確認されなかった。
また、同日、当該部付近の温度測定を実施した結果、20.8℃~22.3℃(午後1時44分~午後2時54分)の範囲だった。なお、外気温度は21.4℃(午後1時40分現在)および20.1℃(午後3時現在)だった。
7月20日、3号機原子炉建屋上部原子炉上北側において、3回目、4回目のダストサンプリングを実施するとともに、あわせて、原子炉上北東側(定例で実施しているサンプリング箇所)のダストサンプリングを実施し、いずれの値も前回(7月18日)の測定結果と比較して同等かそれ以下の値であり、過去半年間の変動範囲内に収まっていることを確認。また、同日午後0時39分~午後2時40分にかけて当該部付近の赤外線サーモグラフィ測定を実施し、湯気らしきものが出ていた付近の温度が約18℃~25℃であり、同日の気温とほぼ同程度であることを確認(参考:7月20日午後2時時点 気温:21.4℃ 湿度:76%)。
7月23日、午前9時5分頃、カメラにて、再度当該部に湯気を確認。同日午前9時30分時点のプラント状況、モニタリングポストの指示値等に異常は確認されてない。その後、湯気は断続的に見えていたが、午後1時30分から午後2時30分において確認されなかったことから、湯気が確認されなくなったものと判断。

※7月1日、地下貯水槽の汚染水は全て移送を終了しているが、拡散防止対策およびサンプリングは継続実施中。

<拡散防止対策>
6月19日より、地下貯水槽No.1検知孔水(北東側)の全ベータ放射能濃度の低下が緩やかであることから、地下貯水槽No.1にろ過水または淡水化装置(RO)処理水(全ベータ放射能濃度:約1×101Bq/cm3)を移送し希釈する処置を開始(地下貯水槽No.1内残水の全ベータ放射能濃度:6.6×104Bq/cm3)。
最新の希釈作業実績:7月20日約60m3のろ過水を注水。
6月27日より、地下貯水槽No.2検知孔水(北東側)の全ベータ放射能濃度の低下が緩やかであることから、地下貯水槽No.2にろ過水または淡水化装置(RO)処理水(全ベータ放射能濃度:約1×101Bq/cm3)を移送し希釈する処置を実施。
最新の希釈作業実績:7月22日約60m3仮設タンクへ移送。
7月22日、地下貯水槽No.1~3の漏えい検知孔内に漏えいした水を仮設地上タンクへ、地下貯水槽No.1,2のドレン孔内に漏えいした水を当該地下貯水槽内へ移送する処置を実施。

<サンプリング実績>
7月22日、地下貯水槽No.1~7のドレン孔水(14箇所)、地下貯水槽No.1~4,6の漏えい検知孔水(10箇所のうち2箇所は試料採取不可)、地下貯水槽観測孔(22箇所)、海側観測孔(5)~(8)についてサンプリングを実施。分析結果については、前回(海側観測孔(5)~(8):7月15日、その他:7月21日)実施したサンプリングの分析結果と比較して大きな変動は確認されていない。

※7月22日午前5時頃、淡水化装置3(逆浸透膜式)の高圧ポンプ付近で油が漏えいしていることを協力企業作業員が発見。当該ポンプを停止し、漏えいが停止していることを確認。漏えいした油は潤滑油で、漏えい量は約1.5リットル(約1.5m×約1m×約1mm)で、堰のあるコンクリート床面にとどまっている。また、同日午前5時45分に富岡消防署へ連絡。なお、漏えいした油については、同日午前11時30分頃、拭き取りを完了。その後、現場調査の結果、原因は当該高圧ポンプ潤滑油の劣化等によりポンプ駆動部が加熱し、その影響で給油キャップおよび油ゲージが変形したことにより油漏れが発生したものと推定。今後、当該ポンプを新品に交換するとともに、同型のポンプである他の高圧ポンプ3台については潤滑油交換を行った上で試運転を実施し、運転状態に異常がないことを確認する。また、高圧ポンプの潤滑油について点検・交換を適切な時期に実施する。なお、現場調査の中で漏れた油の量を再確認したところ約8リットル(約2.5m×約1m×約3mm)であった。

7月23日午前6時40分頃、6号機非常用ディーゼル発電機(B)本体の動弁注油タンク下のトレンチ内に油が漏えいしていることを、パトロール中の当社社員が発見。現場の確認を行ったところ、油漏れの範囲は約5m×約5m×約1mmであり、油補給弁が微開となっていたことから、直ちに油補給弁を閉とした。また、同日午前7時5分、富岡消防署に連絡。富岡消防署による現場確認の結果、危険物の漏えい事象であると判断された。その後、床面に漏えいした油の拭き取りを完了。なお、油の漏えいは1滴/3秒で継続しているが、ドレンパンにて油を受けている。

※1~4号機タービン建屋東側に観測孔を設置し地下水を採取、分析しており、6月19日、1,2号機間の観測孔において、トリチウムおよびストロンチウムが高い値で検出されたことを公表し監視強化中。

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。

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