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東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について

東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】

平成25年8月13日
東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
 また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
 プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

 当社福島第一原子力発電所への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。

下線部が新規事項

【福島第一原子力発電所】
 1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
 5、6号機 地震発生前より定期検査中

※7月1日に地下貯水槽の汚染水は全て移送を終了しているが、拡散防止対策およびサンプリングは継続実施中。

<拡散防止対策>
・地下貯水槽漏えい検知孔水(No.1北東側、No.2北東側、No.3南西側)の全ベータ放射能濃度の低下が緩やかであることから、地下貯水槽No.1~3にろ過水または淡水化装置(RO)処理水(全ベータ放射能濃度:約1×101Bq/cm3)を移送し希釈する処置を適宜実施。

<最新の希釈実績>
・地下貯水槽No.1(6月19日~):8月3日、約60m3のろ過水を注水。
・地下貯水槽No.2(6月27日~):8月1日、約60m3のろ過水を注水。
・地下貯水槽No.3(7月24日~):8月11日、約51m3の当該地下貯水槽ドレン孔水(北東側)を注水。

8月12日、地下貯水槽No.1~3の漏えい検知孔内に漏えいした水を仮設地上タンクへ、地下貯水槽No.1、No.2のドレン孔に漏えいした水を当該地下貯水槽内へ移送する処置を実施。

<サンプリング実績>
8月12日、地下貯水槽No.1~7のドレン孔水(14箇所)、地下貯水槽No.1~4,6の漏えい検知孔水(10箇所のうち2箇所は試料採取不可)、地下貯水槽観測孔(22箇所)、海側観測孔No.5~8についてサンプリングを実施。分析結果については、前回(海側観測孔:8月5日、その他:8月11日)実施したサンプリングの分析結果と比較して大きな変動は確認されていない。

8月10日、地下貯水槽No.3について天端中央を中心に約40cm程度の浮き上がりがあることが確認されたため、他の地下貯水槽についても確認した結果、地下貯水槽No.4についても同様に約15cm程度の浮き上がりが確認された。原因は、地下貯水槽周辺の地下水水位の上昇に伴って、浮力が増加することにより浮き上がりが発生したと推定している。なお、現在までの地下貯水槽ドレン孔水および漏えい検知孔水の分析結果には、有意な変化は認められていないことから浮き上がりによる汚染水の漏えいはない。今後、当該浮き上がり対応策の検討および地下貯水槽ドレン孔・漏えい検知孔水の分析結果について監視を強化する。

※1~4号機タービン建屋東側に観測孔を設置し地下水を採取、分析しており、6月19日、1,2号機間の観測孔において、トリチウムおよびストロンチウムが高い値で検出されたことを公表し監視強化中。

・8月9日午後2時10分、1・2号機タービン建屋東側に設置した集水ピット(南)から地下水をくみ上げ、2号機立坑Cへの移送を開始。

※8月12日午後0時33分頃、免震重要棟前に設置してある連続ダストモニタで、放射能濃度が高いことを示す警報が発生。そのため、同日午後0時48分に発電所内の全面(半面)マスク着用省略可能エリアでのマスク着用を指示。なお、プラントデータ(原子炉注水流量、燃料プール水温等)の異常、モニタリングポストおよび他のエリアに設置した連続ダストモニタ指示値の有意な変動は確認されておらず、発電所外への影響はないと考えている。また、免震重要棟前では熱中症対策のためのミストを噴霧しているが、そこでバス乗車のため待機していた10人について、入退域管理棟の退出モニタによる汚染測定で身体汚染を確認。頭部・顔面が最大約19Bq/cm2で汚染していることから、ホールボディカウンターの受検を指示。身体汚染の原因については、ミスト発生装置から出ているミストが汚染している可能性が考えられることから、同日午後1時25分、ミスト発生装置を停止。さらに、免震重要棟内および5,6号機で使用している水(トイレ等)については、当該ミスト発生装置供給水と同じ水源であることから、同日午後1時16分に手洗い水等の使用を禁止。当該ミスト発生装置供給水、免震重要棟内および5,6号機で使用している水の元弁を同日午後1時40分に閉止。
免震重要棟前のダスト測定を行った結果(午後1時5分~午後1時25分ダスト採取)は、1.4×10-5Bq/cm3(全ベータ)であることを確認。その後、免震重要棟前のダスト測定を再度行った結果(午後2時10分~午後2時30分ダスト採取)は、1.2×10-5Bq/cm3(全ベータ)だった。さらに、免震重要棟前に設置している連続ダストモニタの指示値も1.1×10-5Bq/cm3であり、マスク着用社内運用管理値※1(2.0×10-4Bq/cm3)を十分下回っていることを確認したことから、同日午後4時17分に発電所内の全面(半面)マスク着用省略可能エリアでのマスク着用指示を解除した。なお、身体汚染を確認した10人は、スクリーニングレベル(40Bq/cm2)を下回っており、入退域管理棟からの退出は可能でしたが、念のため拭き取り等を行い、午後2時13分に入退域管理棟から退出。身体汚染者10名の拭き取り後の最大汚染レベルは6.9Bq/cm2でした*。その後、ホールボディカウンター測定を行った結果、全員内部取り込みはなかった。ミスト発生装置供給水および同じ水源の水を使用している免震重要棟1階トイレ水、入退域管理棟2階洗面所水、浄水場水の放射能分析(Cs-134,Cs-137)を行った結果、それぞれ検出限界値(約3×10-3Bq/cm3)以下であり、水浴場指針に定める基準値(1.0×10-2Bq/cm3)を十分下回っていた。また、全ベータ測定結果も検出限界値(約1.3×10-2Bq/cm3)以下だった。このため、同日午後4時45分に手洗い水等の使用禁止を解除した。今回、警報が発生した以降は、モニタリングポスト指示値、免震重要棟南側に設置した可搬型連続ダストモニタ指示値に有意な変動は確認されていない。このことから、免震重要棟前の局所的なダスト上昇であったと考えているが、今後、原因調査を行う。
※1:法令基準(2.0×10-3Bq/cm3)の1/10の値

*「身体汚染を確認した10人は拭き取り等を行い、身体汚染レベルが社内運用管理値※2(4Bq/cm2)以下であることを確認したことから、同日午後2時13分に入退域管理棟から退出」と記載し、社内運用管理値として「※2:スクリーニングレベルの1/10に相当する値」と補記しておりましたが、正しくは「身体汚染を確認した10人は、スクリーニングレベル(40Bq/cm2)を下回っており、入退域管理棟からの退出は可能でしたが、念のため拭き取り等を行い、午後2時13分に入退域管理棟から退出。身体汚染者10名の拭き取り後の最大汚染レベルは6.9Bq/cm2でした」です。お詫びして訂正させて頂くとともに、補記の内容を削除いたします。(平成25年8月14日訂正)

8月12日、多核種除却設備A系バッチ処理タンクのすき間腐食等の追加調査として、同A系の循環タンクのフランジ面および吸着塔(8A,9A)のフランジ面を点検したところ、すき間腐食が確認された。また、吸着塔(1A)の吸着材を抜き取り、内部点検を行った結果、腐食等は確認されなかった。さらに、同B系の吸着塔(6B)の吸着材を抜き取り、内部点検を行ったところ、フランジ面のすき間腐食と、吸着塔内面の腐食に起因すると推定される変色が確認された。今後、腐食の原因および対策、補修方法について検討を行うとともに、影響範囲の評価についても継続して調査を実施する。

8月12日午後3時10分頃、福島第一原子力発電所登録センター休憩所にて休憩をしていた協力企業作業員が体調不良(頭痛、吐き気)を訴えたため、入退域管理棟救急医療室にて点滴等の処置を受けていたものの、回復傾向がみられないことから、医師により緊急搬送の必要があると判断され、同日午後4時頃に救急車を要請し病院に搬送。診断の結果、軽い脱水症と診断され点滴を受けていたが、症状の回復が見られないことから、現在入院中。

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。

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