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東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について

東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】

平成25年10月28日
東京電力株式会社


 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
 また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
 プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

 当社福島第一原子力発電所への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。

下線部が新規事項

【福島第一原子力発電所】
 1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
 5、6号機 地震発生前より定期検査中

多核種除去設備(ALPS)A系について、バッチ処理タンクのすき間腐食による貫通欠陥が確認されたことから、平成25年6月16日より停止していたが、このたび、多核種除去設備(ALPS)A系バッチ処理タンクのすき間腐食による貫通欠陥の再発防止対策、水平展開および腐食発生・促進リスクの低減処置が完了したことから、10月28日午前10時8分、ホット試験を再開。

10月28日、地下貯水槽No.1について天端中央を中心に12cm程度の浮き上がりを確認。原因としては、地下貯水槽No.3~6と同様に、地下貯水槽周辺の地下水位の上昇に伴って、浮力が増加することにより浮き上がりが発生したものと推定。また、地下貯水槽No.1ドレン孔水および漏えい検知孔水の分析結果に有意な変化は認められていないことから、浮き上がりによる汚染水の漏えいはない。引き続き、当該浮き上がり対応策を検討するとともに地下貯水槽ドレン孔・漏えい検知孔水の分析結果について監視を強化する。

※10月22日午前7時45分頃、3号機原子炉建屋5階中央部近傍より、湯気が発生していることをカメラにて確認。10月22日午前7時51分までに確認したプラント状況、モニタリングポストの指示値等に異常は確認されていない(午前7時50分時点の気象データは、気温14.8℃、湿度97.1%)。その後、10月28日午後1時10分頃には、湯気が確認されなくなった。なお、同日午後1時14分までに確認したプラント状況、モニタリングポスト指示値等に異常は確認されていない(午後1時時点の気象データは、気温16.9℃、湿度60.4%)。

※3号機原子炉建屋1階のガレキ等撤去作業において、炉心スプレイ系の注水ラインの近傍で作業を実施することから、念のため、炉心スプレイ系からの注水を停止し、給水系で全量注水する対応を検討中(注水総量は変更なし)。対応の実施可否を事前に評価するため、段階的に注水量を変更した状況での原子炉への冷却状態の影響を確認することとしており、10月22日午後1時37分、3号機の原子炉注水について給水系を2.0m3/hから3.5m3/h、炉心スプレイ系を3.5m3/hから2.0m3/hへ変更。その後、10月24日午前10時58分、給水系を3.5m3/hから4.5m3/h、炉心スプレイ系を2.0m3/hから1.0m3/hへ変更し、10月28日午後1時30分、給水系を4.3m3/h*から5.5m3/h、炉心スプレイ系を0.9m3/h*から0.0m3/hへ変更。
  *流量変更時の計器指示値

※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えいを受け、同様の構造のタンクの監視、および詳細な調査を継続実施中。

<最新のパトロール結果>
10月27日のパトロールにおいて、新たな高線量当量率箇所(β+γ線(70μm線量当量率))は確認されなかった。また、堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。さらに、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)を確認。なお、サーモグラフィーによる水位確認(前日撮影分の分析結果)については、前日の雨の影響により撮影ができなかったため、実施していない。

※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えい、およびB南エリアタンク(B-A5)上部天版部からの滴下を受け、福島第一南放水口付近、福島第一構内排水路、H4エリアタンク周辺および地下水バイパス揚水井No.5~12のサンプリングを継続実施中。

<最新のサンプリング実績>
10月17日採取分のH4エリア周辺の地下観測孔E-1において、全ベータ放射能およびトリチウムが過去の変動に対して高い値となっている。10月26日採取分のH4エリア周辺の地下観測孔の分析結果(E-1~E-5)については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。引き続き監視を継続する。
10月27日採取分のB排水路内採取地点(B-1)の全ベータ値は、前日(10月26日)の値72Bq/Lに対して7,800Bq/L、(B-2)の全ベータ値は、前日の値2,300Bq/Lに対して、4,5000Bq/Lと高い値となっている。当該採取地点の下流側の結果については、前日と比較して有意な変動は見られないことから、海への流出はないと考えている。なお、その他の地点の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。引き続き監視を継続する。

※1~4号機タービン建屋東側に観測孔を設置し地下水を採取、分析しており、6月19日、1,2号機間の観測孔において、トリチウムおよびストロンチウムが高い値で検出されたことを公表し監視強化するとともに、1・2号機タービン建屋東側に設置したウェルポイントおよび集水ピット(南)から地下水をくみ上げ中。

<最新の地下水移送実績>
9月7日からウェルポイントおよび集水ピット(南)地下水を2号機タービン建屋へ移送中。

<サンプリング実績>
今回新たに掘削した地下水観測孔No.0-4のガンマ核種および全ベータの分析を実施。
<地下水観測孔No.0-4(10月27日採取分)>
セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:0.38Bq/L)
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:0.49Bq/L)
全ベータ:検出限界値未満(検出限界値:19Bq/L)

※7月1日に地下貯水槽の汚染水は全て移送を終了しているが、拡散防止対策およびサンプリング(地下貯水槽No.1~7のドレン孔水、地下貯水槽No.1~4,6,7の漏えい検知孔水、地下貯水槽観測孔、地下水バイパス調査孔、地下水バイパス揚水井No.1~4、海側観測孔)は継続実施中。

<拡散防止対策>
地下貯水槽No.1~3の漏えい検知孔内に漏えいした水を仮設地上タンクへ、地下貯水槽No.1、No.2のドレン孔内に漏えいした水を当該地下貯水槽内へ移送する処置を適宜実施中。

<サンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。

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