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東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について

東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】

平成25年11月21日
東京電力株式会社


 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認するとともに、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
 平成25年11月18日、福島第一原子力発電所4号機使用済燃料プールからの燃料取り出し作業を開始いたしました。燃料取り出し開始に伴い、中長期ロードマップにおいて、ステップ2完了から2年以内に使用済燃料プールからの燃料取り出し開始とした目標を前倒しして達成し、中長期ロードマップの第1期が終了、第2期へ移行いたしました。
 プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

 当社福島第一原子力発電所への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。

下線部が新規事項

【福島第一原子力発電所】
 1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
 5、6号機 地震発生前より定期検査中

※11月18日午後3時18分、4号機使用済燃料プールから燃料を取り出す作業を開始。なお、燃料取り出し作業は平成26年末頃まで行う予定。

※11月19日、待機中である非常用窒素ガス分離装置の手動起動試験時において、供給ラインにある弁が開動作しないことを確認。このことから、午前11時54分に、特定原子力施設の保安第1編第25条に定める運転上の制限「窒素ガス分離装置1台が運転中であること及び非常用窒素ガス分離装置(非常用窒素ガス分離装置用ディーゼル発電機を含む)が動作可能であること」を満足できないと判断。現在、原子炉格納容器内への窒素供給は常用の窒素ガス分離装置2台(AおよびB)により行われており、プラントデータ(格納容器内水素濃度、格納容器内温度等)の異常、モニタリングポスト指示値の有意な変動は確認されていない。その後の現場調査において、非常用窒素ガス分離装置の供給ラインにある弁(空気作動弁)が閉固着していることを確認。当該弁は手動にて全開とすることができたため、現在は窒素供給が可能な状態となっている。その後、非常用窒素ガス分離装置の供給ラインにある空気作動弁を常時「全開」を前提とした操作手順を策定した上で、11月20日午前11時5分から午後0時15分にかけて手動起動試験を実施し、運転状態に異常はなく動作可能であることを確認した。このことから、同日午後11時5分に、特定原子力施設の保安第1編第25条に定める運転上の制限「窒素ガス分離装置1台が運転中であること及び非常用窒素ガス分離装置(非常用窒素ガス分離装置用ディーゼル発電機を含む)が動作可能であること」の逸脱からの復帰を判断した。今後、準備が整い次第、当該弁の交換・修理を実施する。

※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えいを受け、同様の構造のタンクの監視、および詳細な調査を継続実施中。

<最新のパトロール結果>
11月20日のパトロールにおいて、新たな高線量当量率箇所(β+γ線(70μm線量当量率))は確認されていない。また、堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。さらに、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、サーモグラフィーによる水位確認(前日撮影分の分析結果)によりタンク水位に異常がないことを確認。

※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えい、およびB南エリアタンク(B-A5)上部天版部からの滴下を受け、福島第一南放水口付近、福島第一構内排水路、H4エリアタンク周辺および地下水バイパス揚水井No.5~12のサンプリングを継続実施中。

<最新のサンプリング実績>
今回(11月20日)の分析結果におけるB-C排水路合流地点(C-1)の全ベータ値は、15Bq/Lであり、前回(11月19日)に500Bq/Lと、濃度が上昇したが、前々回(11月18日)と同程度の値だった。また、C排水路脇側溝合流地点(C-1-1)の全ベータ値については、340Bq/Lであり、前回(11月19日)と比べて濃度が上昇している。なお、当該地点の上流及び下流の分析結果は約20Bq/Lであり原因については今後調査していく。
その他の分析結果については、前回採取した分析結果と比較して大きな変動は確認されていない。

※1~4号機タービン建屋東側に観測孔を設置し地下水を採取、分析しており、6月19日、1,2号機間の観測孔において、トリチウムおよびストロンチウムが高い値で検出されたことを公表し監視強化するとともに、1・2号機タービン建屋東側に設置したウェルポイントおよび集水ピット(南)から地下水をくみ上げ中。

<最新の地下水移送実績>
9月7日からウェルポイントおよび集水ピット(南)地下水を2号機タービン建屋へ移送中。

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
なお、11月20日に初めて採取した1~4号機タービン建屋東側の地下水観測孔No.0-3-1の測定結果は以下の通り。

[地下水観測孔No.0-3-1の測定結果:11月20日採取分]
 ・セシウム134 :検出限界値未満(検出限界値:0.42 Bq/L)
 ・セシウム137 :0.86 Bq/L
 ・全ベータ :検出限界値未満(検出限界値:21 Bq/L)

※7月1日に地下貯水槽の汚染水は全て移送を終了しているが、拡散防止対策およびサンプリング(地下貯水槽No.1~7のドレン孔水、地下貯水槽No.1~4,6,7の漏えい検知孔水、地下貯水槽観測孔、地下水バイパス調査孔、地下水バイパス揚水井No.1~4、海側観測孔)は継続実施中。

<拡散防止対策>
地下貯水槽No.1~3の漏えい検知孔内に漏えいした水を仮設地上タンクへ、地下貯水槽No.1、No.2のドレン孔内に漏えいした水を当該地下貯水槽内へ移送する処置を適宜実施中。

<最新のサンプリング実績>
11月13日採取分の地下貯水槽No.6検知孔北東側よりトリチウムが初めて検出されたが、地下貯水槽No.6には水を貯留していないことから、当該貯水槽からの漏えいではないものと考えている。当該箇所におけるその他の測定項目に有意な変動は確認されていない。
その他の分析結果については、前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。


※多核種除去設備(ALPS)B系については、腐食防止対策が完了し、準備が整ったことから、11月21日午前10時から多核種除去設備B系のホット試験を再開した。ホット試験再開後にパトロールを実施し、漏えい等の異常がないことを確認した。今後、12月下旬頃に腐食対策有効性確認のため、処理運転を停止する予定。なお、当面は3系列中の2系列による運転を実施することで、2系列運転の稼働率を向上させていくこととし、準備が整い次第、3系列同時運転を実施する予定。

以 上


添付資料

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。

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