福島第一原子力発電所 高温焼却炉建屋水位における運転上の制限の逸脱について（続報）
2016年04月08日
2016年4月8日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一原子力発電所高温焼却炉建屋水位における運転上の制限の逸脱についての続報です。
高温焼却炉建屋の滞留水水位は、第二セシウム吸着装置（サリー）の起動により、本日（4月8日）午後2時00分現在で「T.P.2,662mm」まで低下しました。その後も低下が継続していることから、実施計画Ⅲ第1編第26条「建屋に貯留する滞留水」の表26－1で定める高温焼却炉建屋の滞留水水位の運転上の制限「T.P.2,754mm以下」を満足していることを確認しました。
このため、午後2時30分、実施計画Ⅲ第1編第26条に定める運転上の制限内への復帰を判断しました。
なお、各建屋から高温焼却炉建屋への滞留水移送を停止したところ、高温焼却炉建屋の水位上昇が止まったことから、あらかじめ計画された各建屋から高温焼却炉建屋への滞留水移送によって滞留水水位が上昇したものと判断しました。
原因としては、各建屋から高温焼却炉建屋への滞留水移送計画が、高温焼却炉建屋の滞留水を処理する第二セシウム吸着装置（サリー）の運転継続を前提として作成されていましたが、第二セシウム吸着装置（サリー）は、制御系点検後の試運転中であり、昨日（4月7日）の各建屋からの滞留水移送を開始した時点では、第二セシウム吸着装置（サリー）が停止していたことから、高温焼却炉建屋の滞留水水位が計画以上に上昇したものと推定しました。
以 上
