2019年05月20日

2019年5月20日

東京電力ホールディングス株式会社

 

 福島第一原子力発電所2号機の原子炉格納容器内窒素封入設備に設置している、窒素封入流量計の測定範囲の下限値に誤りがあることが確認されました(誤:5Nm3/h、正:10Nm3/h)。

 当該計器の指示値は、計器の測定下限値を下回っていることから、本日(5月20日)午後7時30分、代替の窒素封入流量計器により、窒素封入流量計の測定範囲内であることを確認しました。

 至近の記録を調べたところ、2019年3月16日及び4月23日~5月19日については、実施計画Ⅲ第1編第25条2項(2)に基づく、必要な窒素封入量(5Nm3/h以上)が確保されていることの毎日1回の確認ができておらず、実施計画Ⅲ第1編第30条3項に基づき、実施計画Ⅲ第1編第25条1項の窒素ガス封入設備に関する運転上の制限*「窒素ガス分離装置1台が運転中であること」を満足していない可能性があると本日(5月20日)午後8時50分に判断しました。

 なお、窒素ガスの封入設備に異状はなく運転を継続していること、PCVガス管理設備で監視している水素ガスの濃度は、0.08%で実施計画に基づく水素濃度管理値(1.0%以下)に比べて十分低いことから、原子炉の状態は安定していると判断しています。

 *:運転上の制限
 実施計画では、原子炉の運転に関する多重の安全機能の確保及び原子力発電所の安定状態の維持のために必要な動作可能機器等の台数や遵守すべき温度・圧力などの制限が定められており、これを運転上の制限という。実施計画に定められている機器等に不具合が生じ、一時的に運転上の制限を満足しない状態が発生した場合は、要求される措置に基づき対応する。

以 上

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