2018年1月15日
東京電力ホールディングス株式会社

 当社は、サウジ電力会社(Saudi Electricity Company、本社:サウジアラビア王国リヤド、社長:Ziyad Bin Mohammed Al-Shiha:ジヤド・ビン・モハメド・アルシハ、以下、「サウジ電力」)、中東日産会社(所在地:アラブ首長国連邦ドバイ、マネージング ダイレクター:Juergen Schmitz:ユルゲン・シュミッツ、以下、「日産」)、株式会社東光高岳(本社:東京都江東区、代表取締役社長:高津浩明、以下、「東光高岳」)とともに、サウジアラビア王国において、電気自動車の実証事業を実施することといたしました。

 1月14日、サウジアラビア王国の首都リヤドで開催された「日本・サウジ・ビジョン2030ビジネスフォーラム」において、本実証事業にかかる合意書を締結しました。
 当社とサウジ電力は2009年の交流協定締結以来、情報交換や相互訪問、コンサルティング等を通じて良好な協力関係を築いてまいりました。また2017年3月にはサルマン・サウジアラビア国王陛下のご訪日の機会に、サウジ電力との間で「研究開発交流協定」に関する覚書を締結し、同協定に基づき、当社は日産および東光高岳とともに、サウジアラビア王国における電気自動車の実証事業を提案し、サウジ電力との間で合意書を締結することとなりました。

 本実証事業では、サウジ電力に日産の電気自動車「新型日産リーフ」3台を貸与するとともに、東光高岳の急速充電器3台を提供し、サウジアラビア国内において社用車として使用します。サウジアラビア王国では、夏の気温が40度を超え、砂塵も発生します。本実証事業では、このような厳しい天候が電気自動車や急速充電器の性能へ及ぼす影響を調査・検証し、サウジアラビア王国における電気自動車や急速充電器を活用した事業の可能性を検討いたします。当社はサウジ電力と協力し、収集したデータの分析・評価を行います。

 サウジアラビア王国は、若年層の人口増加が著しく、国内のエネルギー需要が増大していますが、一方で、省エネや再生可能エネルギーの導入により、石油の国内消費を節約し海外への輸出量を確保することが国家的課題となっています。電気自動車の利用促進は、サウジアラビア国内の石油資源の節約とともに二酸化炭素排出削減のための解決策の一つとなる可能性があります。

 当社は、ユーザー視点で電気自動車および急速充電器を研究し、国内外の電気自動車の普及および利便性の高い充電環境づくりに取り組んでまいりました。そこで、培った技術やノウハウでサウジアラビア王国の抱える問題の解決と電気自動車の普及に貢献してまいります。

以 上

<別紙>

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    ~高気温の厳しい環境下で電気自動車を活用した事業化を検討~