2016年10月7日
東京電力ホールディングス株式会社

 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う当社福島第一原子力発電所の事故により、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに、大変なご心配とご迷惑をおかけしていることにつきまして、心より深くお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、2011年4月17日、「東京電力福島第一原子力発電所・事故の収束に向けた道筋」をとりまとめ、同年7月19日に、「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を目標とするステップ1を達成しました。その後、同年12月16日に、「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」を目標とするステップ2の達成を確認し、同年12月21日には、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップをとりまとめました。
 2013年11月18日、4号機使用済燃料プールからの燃料取り出し作業を開始しました。これに伴い、中長期ロードマップの第1期(ステップ2完了から2年以内に使用済燃料プールからの燃料取り出し開始)を前倒しして達成し、中長期ロードマップの第2期へ移行しました。
 引き続き、プラントの安定状態の確実な維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰還の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

 福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。

下線部が新規事項

※10月6日午後0時15分頃、福島第一原子力発電所構内Eタンクエリアにおいて、D5タンク(フランジ型)の上部から水が1秒間に5~6滴程度で滴下していることを、タンクパトロール中の協力企業作業員が発見。
D5タンクには、RO濃縮塩水の残留分に多核種除去設備等処理水を入れたものが入っていた。滴下した水は、内堰内に留まっており、外部への流出はない。
現場にて滴下箇所を確認したところ、当該タンクのフランジ部付近より水が滴下していることを確認。このため、10月6日午後1時40分に滴下した水を仮設の受けタンクに導く処置を実施し、内堰内への滴下は停止。
当該タンクフランジ部付近からの滴下水の分析結果は、
 全ベータ :5.9×105 Bq/L
この分析結果から、フランジ部付近から滴下した水は、当該タンク内の水が滴下したものと判断。
10月6日午後6時、タンク水位を当該タンク上部フランジ部の滴下位置より低下させ、滴下自体を停止させるため、仮設ポンプによる移送(Eタンクエリア:D5タンク⇒B6タンク)を開始。
本日(10月7日)午前7時50分に仮設ポンプによる移送を完了し、その後、午前8時に当該タンクフランジ部からの滴下が無いことを確認した。また、当該タンクフランジ部から滴下した水のガンマ核種の分析結果については以下のとおり。
 ・セシウム-134 : 44Bq/L
 ・セシウム-137 :260Bq/L
 ・コバルト-60  :200Bq/L
 ・アンチモン-125:780Bq/L

1~4号機タービン建屋内の滞留水を処理する汚染水処理設備のうち、屋外移送配管の漏えいリスク低減※※などを図る目的で、新たな淡水化装置を4号機タービン建屋内に設置する工事を実施してきた。
 ※※新たな淡水化装置の設置により、屋外移送配管の距離が約3kmから約0.8kmに縮小される。なお、淡水化装置から発生する濃縮水を汚染水貯蔵タンクへ移送するための配管(約1.3km)は残る。
この度、新設の淡水化装置設置後の試運転等を行い、本日(10月7日)10時48分より運転を開始。
なお、運転開始から2週間程度は、平日日中のみ稼働させる調整運転を実施し、10月20日頃より通常運転(24時間稼働)に移行する予定。

《1号機(2012年4月19日廃止)》
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・1号機ディーゼル発電機(B)室、1号機所内ボイラー室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中
・1号機原子炉建屋地下から集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中
・原子炉建屋カバー解体工事については、散水設備の設置、オペレーティングフロア崩落屋根上の小ガレキ吸引作業および崩落屋根下の飛散防止剤散布を実施。これらの作業が終了し準備が整ったことから、壁パネルの取り外し作業を実施する。壁パネルは全部で18枚あり、取り外し作業期間は約3ヶ月を予定。9月13日から当該作業を開始。当該作業にあたっては、今後も継続的に飛散防止剤の散布を実施する。また、ダストモニタおよびモニタリングポストにてダスト濃度等の監視を十分に行いながら慎重に作業を実施していく。

《2号機(2012年4月19日廃止)》
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系停止中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中
・使用済燃料プール(以下、「SFP」という。)代替冷却系を、当該系統の一次系冷却ポンプ吸込弁の分解点検を行うため、10月3日午前5時30分に冷却を停止。冷却停止時のSFP水温度は23.3℃であり、冷却停止時間における温度上昇率は0.125℃/h、停止中のSFP水温度上昇は最大で約16.5℃と評価されることから、運転上の制限値65℃に対して余裕があり、SFP水温度の管理上問題なし。

《3号機(2012年4月19日廃止)》
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・FSTR建屋から3号機廃棄物処理建屋の滞留水移送については断続的に移送実施中
・タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中

《4号機(2012年4月19日廃止)》
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了

《5号機(2014年1月31日廃止)》
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

《6号機(2014年1月31日廃止)》
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

《共用プール》
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施

《水処理設備および貯蔵設備の状況》
・セシウム吸着装置運転中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・RO淡水化装置運転中
・多核種除去設備(ALPS)運転中
・増設多核種除去設備運転中
・高性能多核種除去設備停止中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中

《サブドレン他水処理施設の状況》
※サブドレン他水処理施設一時貯水タンクFの分析結果[採取日10月1日]について、運用目標値を満足していることを確認。10月6日午前10時9分より港湾内への排水を開始。なお、排水状況については、同日午前10時20分に漏えい等の異常がないことを確認。その後、午後3時3分に排水を停止。排水停止状態に異常がないことを確認。排水量は711m3

※サブドレン他水処理施設一時貯水タンクGの分析結果[採取日10月2日]について、運用目標値を満足していることを確認。10月7日午前10時15分より港湾内への排水を開始。なお、排水状況については、同日午前10時35分に漏えい等の異常がないことを確認。

サブドレン他水処理施設一時貯水タンクAの分析結果[採取日10月3日]について、運用目標値を満足していることを確認。

《地下水バイパスの状況》
地下水バイパス揚水井No.1~12のサンプリングを継続実施中。

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

《H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果》
H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えいを受け、同様の構造のタンクの監視を継続実施中。

<最新のパトロール結果>
10月6日のタンクエリアパトロールや汚染水タンク水位計による常時監視において、漏えい等の異常がないことを確認。

H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えいを受け、福島第一南放水口付近、福島第一構内排水路、H4エリアタンク周辺のサンプリングを継続実施中。

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

H6エリアC1タンクからの漏えいを受け、H6エリアタンク周辺のサンプリングを継続実施中。

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。

《地下貯水槽の状況》
2013年7月1日に地下貯水槽の汚染水は全て移送を終了しているが、拡散防止対策およびサンプリング(地下貯水槽No.1~7のドレン孔水、地下貯水槽No.1~4,6, 7の漏えい検知孔水、地下貯水槽観測孔、地下水バイパス調査孔、海側観測孔)は継続実施中。

<拡散防止対策>
地下貯水槽No.1~3の漏えい検知孔内に漏えいした水を仮設地上タンクへ、地下貯水槽No.1,2のドレン孔内に漏えいした水を当該地下貯水槽内へ移送する処置を適宜実施中。

<最新のサンプリング実績>
地下貯水槽周辺の観測孔全ベータ放射能が上昇した件について、10月6日に採取したi~iii観測孔の水の全ベータ放射能分析結果は、至近の分析値と比較して有意な変動は確認されていない。
地下貯水槽i南西側および北東側の漏えい検知孔水において全ベータ放射能が上昇した件について、10月6日に採取した水の分析結果は、至近の分析値と比較して有意な変動は確認されていない。
また、その他の分析結果について有意な変動は確認されていない。引き続き、地下貯水槽周辺の観測孔について監視を継続する。

《1~3号機放水路の状況》
1~3号機放水路については、1号機放水路上流側立坑および2号機放水路立坑において、セシウム137の濃度が上昇したことから定期的に水質調査を実施。

<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、至近の分析値と比較して有意な変動は確認されていない。

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)

参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。

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