2017年9月29日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー

福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。

下線部が新規事項)

【主な作業実績と至近の作業予定等】
9月28日、構内の1~4号機建屋周辺に設置している6か所の新設サブドレンピットにおいて、水位計の設定に誤りがあり、測定していた水位よりも実水位が709mm低いことが判明。
 ※:サブドレンピットNo.201、202、203、208、209、212
このため、最初に使用開始したサブドレンNo.203の使用開始日(2017年4月19日)以降、新設サブドレンピット水位と1~4号機建屋滞留水の水位が逆転している可能性があると判断。
以上のことから、9月28日午後3時55分、本件については、2017年4月19日より、特定原子力施設の保安第1編第26条「建屋に貯留する滞留水」において、各建屋の滞留水水位が「各建屋近傍のサブドレン水の水位を超えないこと」を満足していないと判断。
1~4号機建屋周辺のサブドレンについては、午後3時55分に全台汲み上げを停止。また、運転上の制限を満足していないと判断した場合に要求される措置として、今後、1~4号機建屋近傍のサブドレン水の放射能濃度を測定。
その後、6箇所の新設サブドレンピットの使用開始日および、汲み上げ停止前(午後3時時点)のサブドレンピット水位計の読み値(709mmの設定ずれを含んだ値)は以下の通り。

サブドレンピット水位(水位計の読み値)

新設サブドレンピット近傍にある1~4号機建屋滞留水の水位(午後3時時点)は以下の通り。

建屋滞留水水位(水位計読み値)

ただし、新設サブドレンピットの水位計は709mmの設定ずれがあること、また、建屋滞留水を含めた各水位計には計器誤差が含まれている。
その後1~4号機建屋滞留水の水位と逆転している可能性のある新設サブドレンピット(6箇所)の状況調査を行い、サブドレンピットNo.203について、使用開始した2017年4月19日から2017年9月29日現時点までの水位状況について毎時のデータを確認した結果、サブドレンピットNo.203の水位が1号機廃棄物処理建屋滞留水の水位より最大19mm低い位置(水位が逆転した状態)にあり、少なくとも8回、運転上の制限から逸脱した状態であったことを確認。
 <運転上の制限から逸脱していた日時および水位差>
  ・2017年5月17日 午後10時時点 : -11mm
  ・2017年5月19日 午前10時時点 : - 4mm
  ・2017年5月19日 午後5時時点  : - 8mm
  ・2017年5月19日 午後11時時点 : - 2mm
  ・2017年5月20日 午後6時時点  : - 3mm
  ・2017年5月21日 午前0時時点  : -19mm
  ・2017年5月21日 午前6時時点  : - 2mm
  ・2017年5月21日 午後1時時点  : - 9mm
その他の新設サブドレンピット(5箇所)については、使用開始した以降から9月29日現時点までの水位状況を確認した結果、各サブドレンピットの水位が近傍建屋の建屋滞留水の水位より低い位置(水位が逆転した状態)にあった期間はないことを確認。
 ※:使用開始した以降の新設サブドレンピットの水位計の読み値(設定ずれを含んだ値)から、設定ずれおよび計器誤差を考慮して補正値を算出した結果、および同じ期間の各建屋滞留水の水位計の読み値に塩分補正および計器誤差を考慮して補正値を算出した結果を比較し、水位が逆転していた状態にあったかを確認(補正値の算出・比較は毎時データにて実施)。
9月29日午前8時0分時点で、サブドレンピットNo.203の水位が1号機廃棄物処理建屋滞留水より高い位置(水位差:2,369mm)にあること、9月28日の分析結果から、サブドレンピットNo.203および周辺サブドレンピットの放射能濃度が1.0×105Bq/L以下であることから、9月29日午前8時20分の段階で運転上の制限を満足しており、運転上の制限の逸脱からの復帰を判断。あわせて、新設サブドレンピット(6箇所)以外のサブドレンピット(42箇所)について、水位計の設定ずれがないか確認した結果、残りのサブドレンピット水位計に設定ずれがないことを確認。
新設サブドレン水(6箇所)および各建屋近傍にある他のサブドレン水(27箇所)のセシウム-134およびセシウム-137の分析結果は以下の通り。

<新設サブドレン水の分析結果> [採取日 9月28日]
新設サブドレン水の分析結果

<各建屋近傍にある他のサブドレン水の分析結果> [採取日 9月28日]
各建屋近傍にある他のサブドレン水の分析結果

<各建屋近傍にある他のサブドレン水の分析結果> [採取日 9月28日]
各建屋近傍にある他のサブドレン水の分析結果

新設サブドレン水の分析結果については、全て検出限界値未満。また、各建屋近傍にある他のサブドレン水の分析結果のうち、一部のサブドレン水で放射能濃度が検出されているが、いずれも過去の変動範囲内となっている。
今後、準備が整い次第、1~4号機建屋周辺のサブドレンの汲み上げを再開する予定。
なお、新設サブドレンピット水位計の設定ずれの数値に誤りがあったため、以下の通り訂正。【正】690mm ← 【誤】709mm
その後9月29日午前10時4分から、新設サブドレンピット(6箇所)を除く、1~4号機建屋周辺のサブドレンの汲み上げを順次再開。新設サブドレンピット(6箇所)については、今後、水位計の設定変更(設定誤りの修正)を行った後、サブドレンの汲み上げを再開する予定。
新設サブドレンピット(6箇所)の汲み上げ再開については、別途お知らせする。

【継続実施中の主な作業】
<1~3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し>
・2017年1月17日 3号機の燃料取り出し用カバー等の設置作業を開始。
    7月31日 燃料取り出し用カバードーム屋根の吊り上げ、組み立て作業を開始。
<処理水貯留タンク>
・2015年5月27日 フランジボルト締めタイプの貯留タンクの解体開始。
<陸側遮水壁>
・2017年8月22日 完全閉合に向けた凍結運転を開始(第三段階)。

【サブドレン他水処理施設の状況】
サブドレン他水処理施設の状況

・2017年8月2日午後6時31分頃、4号機原子炉建屋南西側に設置しているサブドレンピットNo.51の水位が一時的に低下したことについて、4号機原子炉建屋および廃棄物処理建屋近傍のサブドレン水の分析を実施(採取日9月27日、9月28日)した結果、前回の分析結果と比較して有意な変動はなし。

サブドレン他水処理施設の状況

【地下水バイパスの状況】
地下水バイパスの状況

【構内および海洋のサンプリング調査の状況】
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動はなし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
http://www.tepco.co.jp/decommision/planaction/monitoring/index-j.html

【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
・1号機原子炉注水設備の炉心スプレイ系(以下、「CS系」という。)配管については、信頼性向上対策のためポリエチレン管への取替工事を行う。このため、以下の期間については、原子炉注水を給水系による単独注水に変更する。
 給水系による単独注水期間:10月2日~10月12日
 〔1号機原子炉注水量変更〕
   CS系原子炉注水量:1.5m3/h →  0m3/h
   給水系原子炉注水量:1.5m3/h → 3.0m3/h
なお、給水系による単独注水については、事前に実施した単独注水試験の結果、原子炉の冷却状態に異常がないことを確認している。
<使用済燃料プール(SFP)>
・1,2,3,5,6号機使用済燃料プールの安定冷却を継続中(4号機は燃料取り出し済み)。
・2号機において、SFP水温評価の妥当性および外気温が上昇する夏季におけるSFP水温を確認するため、SFP循環冷却系の一次系の運転を継続した状態で、熱交換器の二次系冷却水の通水を停止する試験を8月21日から開始。9月29日午後1時に終了し冷却を再開。復旧操作において、1~3号機SFP循環冷却系の共通二次系を停止する必要があったことから、9月29日午前11時に停止。また、2号機SFP循環冷却系の一次系についても、電源機器修理に伴う電源の事前切替えのため、9月29日午前10時42分に停止。冷却停止時の各号機SFP水温度は以下の通り。
 1号機SFP水温度(冷却停止時)  : 27.2℃
 2号機SFP水温度(一次系停止時) : 46.2℃
 3号機SFP水温度(冷却停止時)  : 25.3℃
その後、2号機SFP循環冷却系一次系については9月29日午前11時33分、1~3号機SFP循環冷却系の共用二次系については9月29日午後0時19分に起動。冷却再開時の各号機のSFP水温度は以下の通り。
 1号機SFP水温度 : 27.0℃
 2号機SFP水温度 : 46.3℃
 3号機SFP水温度 : 25.3℃
・5号機において、使用済燃料プール冷却浄化系(FPC系)にて冷却している使用済燃料プール(SFP)について、FPC系を冷却している原子炉補機冷却系の弁点検を行うため、SFP冷却をFPC系から残留熱除去系(RHR系)に6月29日に切り替え。切り替えの際にSFP冷却が一時停止。原子炉補機冷却系の弁点検が終了した段階で、SFP冷却をRHR系からFPC系に戻す予定。

【1~6号機の状況】
※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/pla/index-j.html
<滞留水の水位・移送、処理の状況>
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/tairyusui/index-j.html

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)

参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。

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