2020年2月6日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー

福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。

下線部が新規事項)

【主な作業実績と至近の作業予定等】
・2月6日、2号機原子炉建屋大物搬入口2階片付作業に従事していた協力企業作業員について、放射性物質の内部取込の可能性があると判断した。
 状況は以下のとおり。
 ・判断時刻   午後3時12分
 ・発生場所   2号機原子炉建屋
 ・作業内容   原子炉建屋大物搬入口2階片付作業
 ・汚染状況   鼻腔スミヤで汚染検出(約900cpm)
 ・汚染箇所   顔面(口まわり)
 現在、除染を実施中。
・3号機において燃料デブリの冷却状況の実態を把握するため、原子炉注水量を一時的に停止する試験(3号機燃料デブリ冷却状況の確認試験)を実施する。この試験に関連し、1月29日から2月17日の期間、以下のとおり1~3号機の原子炉注水量の変更を行う。
 なお、1号機および2号機の原子炉注水量の変更は、1~3号機原子炉注水設備全体のバランス調整に伴うもの。
 [原子炉注水量変更実績]
 (1月29日午前10時53分)
  1号機 給水系原子炉注水量     : 1.4 m/h → 2.0 m/h
  2号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 : 1.4 m/h → 2.0 m/h
 (1月30日午後0時19分)
  1号機 給水系原子炉注水量     : 1.8 m/h → 2.5 m/h
  2号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 : 2.0 m/h → 2.5 m/h
 (1月31日午後6時10分)
  1号機 給水系原子炉注水量     : 2.4 m/h → 3.0 m/h
  2号機 給水系原子炉注水量     : 1.4 m/h → 2.0 m/h
  3号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 : 1.4 m/h → 3.0 m/h
  3号機 給水系原子炉注水量     : 1.5 m/h →   0 m/h
 (2月3日午前10時31分)原子炉注水停止
  3号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 : 2.9 m/h →   0 m/h
 (2月5日午前10時42分)原子炉注水再開
  3号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 :   0 m/h → 1.4 m/h
 (2月6日午後2時43分)
  3号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 : 1.4 m/h → 2.0 m/h
 [原子炉注水量変更予定]
 (2月7日)
  3号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 : 2.0 m/h → 2.5 m/h
 (2月10日)
  1号機 給水系原子炉注水量     : 3.0 m/h → 1.5 m/h
  2号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 : 2.5 m/h → 1.5 m/h
  2号機 給水系原子炉注水量     : 2.0 m/h → 1.5 m/h
  3号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 : 2.5 m/h → 3.0 m/h
 (2月17日)
  3号機 炉心スプレイ系原子炉注水量 : 3.0 m/h → 1.5 m/h
  3号機 給水系原子炉注水量     :   0 m/h → 1.5 m/h
 なお、以下の操作は、特定原子力施設に係る実施計画「III 特定原子力施設の保安」第1編第32条(保全作業を実施する場合)第1項を適用し、必要な安全措置を定めた上で、計画的に運転上の制限外に移行し操作を実施。
 ○2月3日に実施する原子炉注水停止操作は、特定原子力施設に係る実施計画に定める運転上の制限「原子炉の冷却に必要な注水量が確保されていること」に関し、計画的に運転上の制限外に移行
  2月3日午前10時5分、特定原子力施設に係る実施計画「III 特定原子力施設の保安」第1編第32条(保全作業を実施する場合)第1項を適用
  2月5日午前10時49分、特定原子力施設に係る実施計画「III 特定原子力施設の保安」第1編第32条(保全作業を実施する場合)第1項の適用を解除
 ○2月5日に実施する原子炉注水再開操作は、特定原子力施設に係る実施計画に定める運転上の制限「任意の24時間あたりの注水量増加幅 1.0m/h以下」に関し、計画的に運転上の制限外に移行
  2月5日午前10時7分、特定原子力施設に係る実施計画「III 特定原子力施設の保安」第1編第32条(保全作業を実施する場合)第1項を適用
  2月6日午前11時11分、特定原子力施設に係る実施計画「III 特定原子力施設の保安」第1編第32条(保全作業を実施する場合)第1項の適用を解除

【継続実施中の主な作業】
<1~3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し>
・2019年4月15日から3号機使用済燃料プール内に保管している燃料取り出し作業を2020年度中の完了に向けて実施中。2月6日午後2時52分、10回目となる使用済燃料7体の共用プールへの移送を完了。
・2号機の燃料取り出しに向け、2019年9月10日から原子炉建屋オペレーティングフロア内の3回目となる残置物の片付作業を実施中。
<1/2号機排気筒解体作業>
・2019年8月1日から1/2号機排気筒解体作業を2020年5月上旬の排気筒解体完了に向けて実施中。

【地下水バイパスの状況】
地下水バイパスの状況

【構内および海洋のサンプリング調査の状況】
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動はなし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/

【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
<使用済燃料プール>
・1,2,3,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(4号機は燃料取り出し済み)。
・1~3号機使用済燃料プール(以下、「SFP」という。)循環冷却二次系のポンプ点検に伴い、1~3号機のSFPの冷却が停止。(1号機については一次系についても停止)
 SFP冷却停止期間(予定)は以下のとおり。
  1月15日午前5時から2月7日午後7時
 また、各号機の冷却停止期間におけるSFP水温度評価については以下のとおり。
  1号機:1月14日午前5時現在のSFP水温度が、19.5℃であり、冷却停止期間終了時点でのSFP水温度については、放熱を考慮し約21.2℃
  2号機:1月14日午前5時現在のSFP水温度が、19.7℃であり、冷却停止期間終了時点でのSFP水温度については、放熱を考慮し約29.4℃
  3号機:1月14日午前5時現在のSFP水温度が、18.6℃であり、冷却停止期間終了時点でのSFP水温度については、放熱を考慮し約26.5℃
 各号機の冷却停止(実績)は以下のとおり。
  1号機:1月15日午前6時7分SFP循環冷却系一次系の運転を停止
      冷却停止時のSFP水温度は19.6℃
  2号機:1月15日午後1時39分SFP循環冷却系二次系の運転を停止
      冷却停止時のSFP水温度は19.6℃
  3号機:1月15日午後1時39分SFP循環冷却系二次系の運転を停止
      冷却停止時のSFP水温度は18.7℃
・6号機使用済燃料プール(以下、「SFP」という。)については、使用済燃料プール冷却浄化系(以下、「FPC系」という。)にて冷却しているが、タービン建屋補機冷却系の点検において、補助海水系の停止を伴う作業を行なうことから、SFP冷却をFPC系から残留熱除去系(以下、「RHR系」という。)による冷却に切り替え、点検後は、SFP冷却をRHR系からFPC系による冷却に戻す。
 SFP冷却切り替え実績・予定は以下のとおり。
  [実績]
  2月4日午前9時59分にFPC系停止、午前10時39分にRHR系非常時熱負荷モードに切り替え。切り替え後のSFP水温度は、18.0℃(停止時17.8℃)。
  運転状態については、異常のないことを確認。
  [予定]
  2月7日午前9時から午後6時(約9時間停止)
  ・RHR系非常時熱負荷モードからFPC系に切り替え
  ・冷却停止中のSFP水温度上昇は約1.7℃と評価(温度上昇率:約0.187℃/h)
 2月3日午後1時現在のSFP水温度は、17.9℃。

【1~6号機の状況】
 ※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:2019年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2018年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)

参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。