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プレスリリース 2004年

広野火力発電所5号機の営業運転開始について〜低圧タービンに新開発の48インチ翼を採用、石炭火力として最高水準の熱効率43%を実現〜

                               平成16年7月12日
                               東京電力株式会社

 当社は、本日、広野火力発電所5号機(出力60万kW)の営業運転を開始いたしました。
当社の石炭火力[注1]としては、昨年12月に営業運転を開始した常陸那珂火力発電所
1号機に続き現在では2つ目のプラントとなり、既設の1〜4号機をあわせた広野火力
発電所の総出力は380万kWとなります。

 広野火力発電所5号機の特徴は次のとおりです。

1.安定性、経済性に優れた石炭を使用
  当社は、供給安定性、経済性、環境性などの観点から各エネルギー源をバランス良
 く組み合わせた「エネルギーのベストミックス」に取り組んでおりますが、石炭はオ
 ーストラリア、中国、アメリカなど世界中に幅広く分布し、可採年数も約 200年と他
 の化石燃料と比較して最も長いため、エネルギーセキュリティー確保の面で優れてい
 ます。また、他の化石燃料に比較して安価であり経済性においても優れた燃料といえ
 ます。
  なお、当機で使用する石炭は、海外から海上輸送された後、当機専用の石炭貯蔵施
 設である小名浜コールセンター(福島県いわき市)に一旦貯蔵され、専用運搬船「や
 まゆり」で発電所まで2次輸送いたします。

2.石炭火力としては最高水準の熱効率[注2]43%を実現
  タービンへ送られる蒸気の高温・高圧化を図るとともに、低圧タービンに新開発の
 48インチ翼を採用することにより、石炭火力としては最高水準となる熱効率43%(発
 電端)を実現いたしました。その結果、CO2排出量の抑制にも寄与いたします。

3.環境に配慮した石炭火力発電プラントを実現
  硫黄酸化物(SOx)ならびに窒素酸化物(NOx)対策として低NOxバーナー
 や脱硫・脱硝装置を設置するとともに、電気式集じん装置の設置によりばいじんを低
 減することに加え、石炭粉じん飛散対策として密閉型ベルトコンベヤを採用するなど
 大気汚染の防止を図ります。
  その他、建物や煙突などの形状、色彩を既設1〜4号機と調和するようにデザイン
 するなど景観対策にも努めております。

4.リサイクルの推進
  石炭火力から発生する石炭灰はセメント原材料として、脱硫装置から副生する石膏
 は石膏ボードの原料として全量有効活用いたします。


 建設にあたり地域の皆さまをはじめ関係各方面の皆さまから多大なご理解とご協力を
いただきましたことに深く感謝申しあげます。また、発電所運営にあたっては、安全・
安心、環境に万全を尽くすとともに、皆さまに信頼され地域に根ざした発電所づくりに
努めてまいります。

                                    以 上

[注1]石炭火力発電のしくみ
  屋内式貯炭設備(石炭サイロ)に保管された石炭は、ベルトコンベヤに乗せられ、
 ボイラーに設置されたバンカーまで運ばれます。バンカーの石炭は、微粉炭機で細か
 な粉末(微粉炭)にされ、ボイラーに送られ燃焼されます。ボイラーでは微粉炭の燃
 焼により水が高温高圧の蒸気となり、その蒸気の力でタービンを回転させ発電するし
 くみとなっています。

[注2]熱効率について
  本文中の熱効率43%とは燃料のもつエネルギー(発熱量)を高位発熱量基準(HHV)で
 表示したもので、低位発熱量基準(LHV)では約45%に相当します。両者の違いは、燃料
 中の水分および燃焼によって生成された水分の凝縮熱を発熱量として含むか否かによ
 るものであり、凝縮熱を含む HHV表示の方が発熱量が大きくなるので、熱効率は低く
 なります。
 


添付資料
・広野火力発電所の概要(PDF KB)

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