プレスリリース 2010年

定期検査中の福島第一原子力発電所2号機の発電開始について

                             平成22年11月18日
                             東京電力株式会社

 当社福島第一原子力発電所2号機(沸騰水型、定格出力78万4千キロワット)は、
平成22年9月16日以来、第25回定期検査を実施してまいりましたが、11月18日午後
1時35分、発電を開始いたしましたのでお知らせいたします。
 今後、出力を定格出力まで上昇させ調整運転を続けたのち、12月中旬に経済産業
省の総合負荷性能検査を受け、定期検査を終了する予定です。

 今回実施した主な工事は、以下の通りです。

(定期検査中に実施した主な工事)

1.燃料集合体の取替え
   燃料集合体548体中116体を取り替えました。

 なお、運転中の2号機の主復水器*1については水室*2(A1・A2・C1)
内の水(復水)の導電率*3の上昇が認められたため、平成22年1月14日より監視
強化*4を行っておりました。
 水室(A1・A2)については、冷却管の点検・補修を実施、監視強化を解除し
ましたが、監視強化中に導電率の上昇が認められなかった水室(C1)については、
冷却管の点検・補修後も念のため監視強化を継続しておりました。
           (平成22年1月14日2月3日2月15日お知らせ済み)
 今回の定期検査において主復水器の水室(C1)の冷却管の点検を実施し問題の
ないことを確認したことから、11月13日、監視強化の解除を行いました。

                                  以 上

*1 主復水器
    タービンを回した蒸気を海水により冷却し水に戻す機器。

*2 水室
    2号機には主復水器が3台あり、それぞれの主復水器内に2つの水室を有
   している(2号機の水室は合計6つ)。

*3 導電率
    電気の流れやすさの指標であり、水分中に塩分等が多いと電気が流れやす
   くなり、数値が高くなる。主復水器の導電率測定の主な目的は、海水の流入
   の早期検知。

*4 監視強化
    通常は1日2回、導電率のデータの採取を行うが、これに加え、1時間に
   1回、導電率データ(記録計)の採取を行いました。

<参考>当社原子力発電所の現況

福島第一・1号機( 46万キロワット)   運転中
     2号機( 78万4千キロワット) 11月18日から発電開始
     3号機( 78万4千キロワット) 運転中
     4号機( 78万4千キロワット) 運転中
     5号機( 78万4千キロワット) 停止中
     6号機(110万キロワット)   定期検査中

福島第二・1号機(110万キロワット)   運転中
     2号機(110万キロワット)   運転中
     3号機(110万キロワット)   運転中
     4号機(110万キロワット)   定期検査中

柏崎刈羽・1号機(110万キロワット)   運転中
     2号機(110万キロワット)   定期検査中
     3号機(110万キロワット)   定期検査中
     4号機(110万キロワット)   定期検査中
     5号機(110万キロワット)   起動試験中
     6号機(135万6千キロワット) 定期検査中
     7号機(135万6千キロワット) 運転中

 これにより、運転中のプラントは、9基、合計856万8千キロワット、停止中の
プラントは、8基、合計874万キロワットとなります。

*現在、柏崎刈羽原子力発電所5号機は起動試験中ですが、発電機並列前のため停
 止中のプラントに含めております。


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