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プレスリリース 2010年

定期検査中の柏崎刈羽原子力発電所3号機における制御棒の動作に関する調査結果報告書の提出について

                             平成22年12月17日
                             東京電力株式会社

 定期検査中の3号機において、制御棒駆動水圧系水圧制御ユニット*1の復旧作
業の一環として、制御棒(38-59)の駆動水に関連する弁を操作したところ、平成
22年12月1日午後2時48分頃、中央制御室において、制御棒ドリフト警報*2が発
生しました。
 その後、中央制御室において制御棒(38-59)の位置表示装置の機能に異常がな
いことを確認したことから、当該制御棒は、実際に、全引き抜き位置から一時的に
約15cm挿入側へ動作し、その後、元の全引き抜き位置に戻ったものと判断いたしま
した。
 3号機は、原子炉内への燃料の装荷作業を実施しておりましたが、当該制御棒の
周辺には燃料は装荷されておらず、原子炉の安全上の問題はなく、また、本事象に
よる外部への放射能の影響はありませんでした。
 本事象の原因については詳細に調査を行い、実用発電用原子炉の設置、運転等に
関する規則第19条の17に基づき、経済産業省原子力安全・保安院へ報告する予定と
しておりました。
        (平成22年12月1日(1)(2)お知らせ済み・公表区分I)

1.調査結果
 調査の結果、以下のことがわかりました。

・制御棒駆動水圧系水圧制御ユニット復旧操作の際の手順書や操作手順について調
 査を行った結果、問題はなかった。
・制御棒駆動水圧系水圧制御ユニットの当該制御棒を動かす系統の弁*3について
 は、シートリークなどの漏えいはなく、設備的な問題は確認されなかった。
・機能には問題がない程度だが、蓄圧槽*4から充填水ライン[蓄圧槽〜スクラム
 入り口弁(126弁)間]にわずかな窒素の漏れ込みが確認され、スクラム入口弁
 (126弁)の点検時等に当該ラインに混入した空気が加圧された可能性がある。
・制御棒駆動水圧系水圧制御ユニット復旧作業前に実施した原子炉保護系インター
 ロック機能試験*5において、スクラム入口弁(126弁)を開けたことにより、
 蓄圧槽から漏れた窒素により加圧された空気溜まり(空気・窒素)が、充填水ラ
 インから制御棒駆動機構挿入配管[スクラム入り口弁(126弁)〜挿入配管止弁
 (101弁)]内に移動した可能性がある。
・燃料取り出し後、当該制御棒以外の制御棒駆動水圧系水圧制御ユニット(184体)
 において、事象の確認のため、挿入配管止弁(101弁)を開けたところ、うち2
 体の水圧制御ユニットで、今回発生した事象と同様、制御棒が挿入側に動作した。

2.推定原因
 制御棒が動作した原因は、点検等により充填水ラインに空気が混入し、蓄圧槽か
ら微少に漏れ込んだ窒素により加圧され、その後、原子炉保護系インターロック機
能試験を行った際に、加圧された空気溜まりが制御棒駆動機構挿入配管内に移動し
た結果、今回、挿入配管止弁(101弁)を開き、圧力が開放されることによって、
加圧されていた空気溜まりが膨張し、水流が発生して制御棒が一時的に挿入側に動
作(約15cm)した後、元の全引き抜き位置に戻ったものと推定いたしました。

3.対策
 今後、以下の対策を行うことといたします。

・制御棒駆動水圧系水圧制御ユニットの蓄圧槽に水を充填する前は、充填水ライン
 の圧力を抜き、蓄圧槽に水を充填した後は、制御棒駆動機構挿入配管の圧力を抜
 く。
・制御棒駆動水圧系水圧制御ユニット復旧時に挿入配管ベント弁(F501弁)を開け
 ることによって、挿入配管止弁(101弁)入口側に残留する可能性のある空気を
 排出させる。
・上記の圧抜き手順を運転マニュアルに反映する。

 当社は、これらの調査結果について報告書としてとりまとめ、本日、経済産業省
原子力安全・保安院へ報告しましたのでお知らせいたします。

 なお、本事象の調査に伴い、柏崎刈羽原子力発電所3号機の原子炉内に装荷して
いた燃料集合体32体全てについては、一旦原子炉から使用済燃料プールへ取り出し
ておりましたが、本日報告した再発防止対策を行い、準備が整い次第、燃料装荷作
業を再開することといたします。

                                  以 上

<添付資料>
(添付資料−1)柏崎刈羽原子力発電所3号機 制御棒駆動水圧系 概略図
                              (PDF 19.7KB)
(添付資料−2)柏崎刈羽原子力発電所3号機 制御棒の予期せぬ動作 推定メカ
        ニズム(PDF 44.8KB)
(添付資料−3)柏崎刈羽原子力発電所3号機 制御棒の予期せぬ動作 再発防止
        策(PDF 78.6KB)
(添付資料−4)柏崎刈羽原子力発電所3号機 燃料・制御棒配置図(PDF 62.6KB)
(添付資料−5)柏崎刈羽原子力発電所3号機 定期検査中における制御棒1本の
        予期せぬ動作について(PDF 1.58MB)

*1 制御棒駆動水圧系水圧制御ユニット
    制御棒を炉心内に挿入したり引き抜きしたりするため、制御棒駆動機構に
   駆動水等を送る装置。

*2 制御棒ドリフト警報
    制御棒が所定の位置にない状態となったことを示す警報。

*3 制御棒を動かす系統の弁
    制御棒を挿入する際に使用する駆動水を供給するための弁。

*4 蓄圧槽
    原子炉の緊急停止時に制御棒を原子炉内に緊急挿入させるための作動用窒
   素を蓄えた容器。

*5 原子炉保護系インターロック機能試験
    原子炉の緊急停止(スクラム)論理回路(インターロック)のうち、任意
   のスクラム要素の検出器の作動を模擬し、制御棒駆動水圧系水圧制御ユニッ
   ト内のスクラム入口弁(126弁)等が作動することを確認する試験。




	

	



			
			
		

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