プレスリリース 2011年

リニューアル需要をターゲットにした、大容量ながらコンパクトで高効率な熱源機 空調用空冷・水冷熱源機「INVERTERMATRIX(インバーターマトリクス)」の共同開発・販売について

〜据付に必要な部品数の低減により、部品費用を削減〜

                              2011年1月18日
                        日立アプライアンス株式会社
                             東京電力株式会社

 日立アプライアンス株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:石津 尚澄[い
しづ たかずみ]以下、日立アプライアンス)と東京電力株式会社(本社:東京都
千代田区、取締役社長:清水 正孝[しみず まさたか]以下、東京電力)は、ビル
や工場の空調などに用いる冷水や温水をつくる熱源機として、インバータースクリ
ュー圧縮機を採用した、大容量(100馬力相当)ながらコンパクトで高効率な空冷・
水冷熱源機「INVERTERMATRIX(インバーターマトリクス)」を共
同開発しました。
 本製品は、日立アプライアンスが1月20日より受注活動を行ない、4月より販売
を開始します。
 ※「INVERTERMATRIX」とは、柔軟なリニューアル性や省エネ性に
  優れたモジュールタイプの空冷・水冷熱源機をイメージしてつけた製品名称で
  す。

 近年、1990年代に導入された熱源機(吸収式冷凍機など)の多くがリプレース時
期を迎えていることなどから、搬入や設置に制約があるビルなどにおいてリプレー
スが容易なコンパクトな熱源機への需要が高まっています。さらに、業務用空調機
器においても地球温暖化防止への対応が強く求められており、空調開始時や真夏日
等における高負荷運転時の効率だけでなく、実際の使用時間の大半を占める中・低
負荷運転時の効率を向上し、年間を通じて消費エネルギーを削減することが急務と
なっています。

 このような状況をふまえ、このたび両社は、大容量ながらコンパクトで高効率な
空冷・水冷熱源機を同時開発しました。同程度の容量の吸収式冷凍機(*1)・冷
却塔(*2)と比較して設置面積で約3分の1以上(*3)の大幅な省スペース化
を実現しています。また、水冷機では熱源機を分割することで15人乗りエレベータ(*4)
での搬入が可能となるなど、既設の熱源機からのリプレースが容易となっています。
 さらに、中・低負荷運転時の消費エネルギー効率の向上を図ることにより、空冷
機では期間成績係数(IPLV(*5))6.8(現行機(*6)比21%向上)を、水冷
機では同8.5(現行機(*7)比42%向上)を達成し、年間を通じて消費エネルギ
ーを削減します。加えて、本製品は、最大8台まで運転統括制御が可能なモジュー
ルタイプであり、小容量機の複数台設置と比較して、搬入や据付作業の工数を低減
できます。また、たとえば、本製品(100馬力相当)1台を小容量機3台構成(*8)
で導入した場合と比べて、部品費用を約40万円削減できます。さらに、新開発した
大容量インバータースクリュー圧縮機は、低圧冷媒「R134a」の採用と、中・
低負荷時における低い回転数での運転等により軸受の長寿命化を図っています。こ
れにより、空冷機では定期的なメンテナンス周期を現行機の24,000運転時間から
40,000運転時間に長期化でき、圧縮機メンテナンス費用を低減(*9)します。

 日立アプライアンス株式会社は、今後とも、高効率でコンパクトな製品開発に取
り組み、お客さまや社会から信頼される企業をめざし、地球環境に配慮した製品づ
くりに取り組んでまいります。

 東京電力は、今後とも省エネルギーでCO削減効果の高い機器の開発と普及に
積極的に取り組むことにより、低炭素社会をリードするとともに、お客さまへのエ
ネルギーの最適サービスを通じてゆたかで快適な環境の実現に貢献してまいります。

■型式
型式
■本製品の主な特長  1.熱源機のコンパクト化により、同程度の容量の吸収式冷凍機・冷却塔と比較    して設置面積で約3分の1以上の大幅な省スペース化を実現するとともに、    水冷機ではエレベータによる搬入性を向上し、リプレースが容易に  2.大容量(100馬力相当)の新型インバータースクリュー圧縮機を開発し、運    転効率(年間)を21%以上向上(期間成績係数ベース)するとともに、空冷    機においてメンテナンス周期を24,000時間から40,000時間に長期化し、メン    テナンス費用を低減  (*1)日立アプライアンス製吸収式冷凍機 HAU−FG−300SA26      (1995年製)、300US冷凍トン(USRT)。  (*2)日立アプライアンス製吸収式冷凍機用冷却塔 KW−320L(1995年      製)。  (*3)4台構成でサービススペース(作業および点検スペース)込みの設置面      積を比較した場合。      空冷機は、吸収式冷凍機と冷却塔を組み合わせた設置面積での比較。水      冷機は、吸収式冷凍機の設置面積との比較。  (*4)人荷用・荷物用11人乗りエレベータ、および乗用15人乗りエレベータで      の搬入を検証。      人荷用・荷物用エレベータとは、人の乗用や荷物の搬送を目的とするも      の。乗用エレベータとは、人の乗用を目的とするもの。  (*5)期間成績係数 IPLV(Integrated Part Load Value):米国のAR      I(Air-Conditioning&Refrigeration Institute/米国冷凍空調工業      会)規格で規定されている、年間を通じた冷凍機の運転効率を表す指標。      値が大きいほど運転効率が高いことを示す。  (*6)日立アプライアンス製現行機種 空冷チラー RHUP3000APZ      1(IPLV5.6)との比較。  (*7)日立アプライアンス製現行機種 水冷チラー RCUP3350WZ3      (IPLV6.0)との比較。  (*8)日立アプライアンス製現行機種 空冷チラー RHUP750A2×2      台、RHUP1180APZ1×1台のケース。  (*9)積算運転時間ベースでメンテナンスを実施する場合。水冷機の定期的な      メンテナンス周期は、現行機と同様の40,000運転時間。  (*10)最大8モジュールまで組み合わせ運転可能。  (*11)最大能力とはパワーアップモード設定時の能力を示す。 ■添付資料  空調用空冷・水冷熱源機「INVERTERMATRIX(インバーターマトリ  クス)」の詳細説明(PDF 235KB)                                   以 上



	

	



			
			
		

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