プレスリリース 2011年

東北地方太平洋沖地震による影響などについて

【午後3時現在】

                             平成23年12月10日
                             東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震
により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、
立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし
ておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、4月17日、事故の収束に向けた、当面の道
筋を取りまとめ、7月19日に進捗状況についてお示しし、ステップ1の目標「放射
線量が着実に減少傾向となっていること」が達成できていると考えております。ま
た、その後の進捗状況については、11月17日にお示ししております。
 原子炉および使用済燃料プールの安定的冷却状態を確立し、放射性物質の放出を
抑制することで、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心し
て生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

当社設備への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。

※下線部が新規事項

【原子力発電所】

・福島第一原子力発電所 1〜3号機 地震により停止中
 (4〜6号機は定期検査中)

※原子炉圧力容器内の温度上昇を行い、蒸気割合を増加させることで、水素濃度を
 低減させるため、11月24日および11月26日、1〜3号機原子炉注水量の減少操作
 を実施。その後、原子炉圧力容器内の窒素封入を開始。(1、3号機:11月30日、
 2号機:12月1日)その結果、原子炉圧力容器内の水素濃度が低減されたと推定
 されることから、原子炉をより安定的に冷却するため、12月10日、1〜3号機原
 子炉注水量の増加操作を実施。
 ・1号機:午前10時9分、給水系に加え、炉心スプレイ系からの注水を開始。午
      前10時11分、炉心スプレイ系からの注水量を約1.0m3/hに調整。(
      給水系からの注水量は4.2m3/hで継続中)
 ・2号機:午前11時25分、炉心スプレイ系からの注水量を4.5m3/hから5.5m3
      /hに調整。(給水系からの注水量は2.9m3/hで継続中)
 ・3号機:午前11時25分、給水系からの注水量を2.2m3/hから3.2m3/hに調
      整。(炉心スプレイ系からの注水量は6.0m3/hで継続中)

※12月10日午前9時、大型クレーンによる3号機原子炉建屋上部のダストサンプリ
 ングを開始。同日午前10時30分、サンプリングを終了。

※12月7日午前4時17分、2号機使用済燃料プール代替冷却システムにおいて、一
 次系ポンプの出入口の流量差が大きいことを示す警報が発生し、当該システムが
 自動停止。(停止時使用済燃料プール水温度:約18.4℃)同日午前4時41分、現
 場を確認したところ、漏えい等の異常は確認されず。その後、流量計および検出
 ラインのフラッシングおよび水張りを再度実施したが、特段の不具合等は発見さ
 れなかったことから、原因の特定には至らず。原因究明のための暫定運用として、
 一次系ポンプの出入口の流量差が大きいことを示す警報による自動停止条件を除
 外し、代替監視処置としてスキマサージタンク水位の監視強化および異常時には
 手動停止させる運用とした上で、12月10日午前11時37分、当該システムによる使
 用済燃料プールの冷却を再開。(再開時 使用済燃料プール水温度:31.3℃)12月10日午後2時、1号機タービン建屋地下から2号機タービン建屋地下への溜
 まり水の移送を開始。

・福島第二原子力発電所 1〜4号機 地震により停止中

・柏崎刈羽原子力発電所 5、6号機は通常運転中
 (1〜4、7号機は定期検査中)

【火力発電所】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【水力発電所】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【流通設備等への影響】
・電気の供給については、すべて復旧済み
 (ただし、設備損傷箇所については、適時対応中)

【電力需給への影響】
 今冬につきましては、定期検査に入る予定の柏崎刈羽原子力発電所5号機などの
減少要因があるものの、一方で、地震により被災した共同火力の一部運転開始など
の増加要因を織り込んだ結果、5,490万kW(12月末)、5,460万kW(1月末)、5,370
万kW(2月末)の供給力を確保できる見通しとなりました。
 なお、これは、昨年冬期の最大電力である5,150万kWに対して220〜340万kW程度の
供給予備力を確保できることになります。

 今冬は安定供給を確保できる見通しですが、電源の計画外停止や急激な気温の変
化による需要増加の可能性もあることから、お客さまにおかれましては、無理のな
い範囲での節電へのご協力をお願いいたします。
 当社は、引き続き計画停電の「原則不実施」を継続するために、供給力を着実に
確保するとともに、電力設備の確実な運転・保守に努めてまいります。

                                  以 上

添付資料
・過去の実績(平成23年8月1日以降)(PDF 330KB)

参考資料(最終更新日時:平成23年8月19日午前9時)
・過去の実績(平成23年3月11日〜7月31日)(PDF 337KB)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績
 ファイル】ページをご覧ください。



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