2021年3月5日
東京電力ホールディングス株式会社

 当社は、洋上風力事業をはじめとした再生可能エネルギーの主力電源化を推し進めていくこととしておりますが、日本海沿岸での再生可能エネルギーの確保に広く貢献していくために、柏崎刈羽原子力発電所構内の避雷鉄塔3基で雷観測を開始(荒浜側避雷鉄塔1基:1月30日観測開始、大湊側避雷鉄塔1基・南新潟避雷鉄塔1基:2月28日観測開始)いたしました。

 新潟県を含む日本海沿岸域で風力発電事業を検討するにあたっては、高構造物となる風車への冬季雷対策が課題の一つとなるため、気候変動も含めた冬季雷の特性を把握する必要があります。
 そこで当社は、今後約5年をかけ、柏崎刈羽原子力発電所構内において、冬季雷の頻度・電荷量※1・様相※2などの観測を行い、冬季雷によるリスク評価を進めてまいります。
 また、必要に応じて、適切な耐雷性能を有する風力発電設備の開発なども進めてまいります。

 本取り組みは、柏崎刈羽原子力発電所の自然災害対策における安全性を継続的に評価する観点でも意義があると考えており、長期間の観測を通じて、発電所の更なる安全性、信頼性の向上に努めてまいります。

以 上

  • ※1:電気量(エネルギーの大きさ)を示す物理量であり、電流の時間変化を積分した値
  • ※2:避雷鉄塔等への着雷や落雷の進展方向(上向き・下向き)の状態。定点カメラにより撮影

<別紙>