2023年12月14日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー

福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。

下線部が新規事項)

【主な作業実績と至近の作業予定等】
 ・10月25日に増設ALPS配管洗浄作業において、廃液が飛散したことによる身体汚染が発生し、作業員2名(A,B)の方が管理対象区域退出基準(4Bq/cm2)以下に除染できなかったことから、医療機関に搬送し、10月28日に退院されている。

 退院された2名の協力企業作業員の被ばく線量について評価をしたところ、法令に定める「発電用原子炉施設の故障その他の不測の事態が生じたことにより、管理区域に立ち入る者について被ばくがあったときであって、当該被ばくに係る実効線量が放射線業務従事者にあっては5mSv※1」、「皮膚の等価線量限度:年間500mSv※2」を超えないことを確認。
 また、現時点においても2名の協力企業作業員の体調面に問題はなく、汚染部位の皮膚に特に異常は確認されていない。
 ※1「東京電力株式会社福島第一原子力発電所原子炉施設の保安及び特定核燃料物質の防護に関する規則」第18条
 ※2「東京電力株式会社福島第一原子力発電所原子炉施設の保安及び特定核燃料物質の防護に関して必要な事項を定める告示」第5条

 ・12月11日午後2時42分頃、2号機原子炉建屋西側構台前室で除染作業を実施していた協力企業作業員1名の鼻腔スミアで汚染が確認され、内部取り込みの可能性があることを確認。
   汚染状況:鼻腔内の汚染検査で汚染検出(バックグラウンド約60cpm)
        約1,000cpm(ベータ線)
   汚染箇所:顔面
  午後4時28分、顔面を除染したことにより退域基準(4Bq/cm2)未満を満足したため、管理対象区域を退域している。また、入退域管理棟救急医療室の医師による問診により異常なしと診断され、午後4時36分に入退域管理棟救急医療室を退室した。
  
 当該協力企業作業員について、12月14日、ホールボディカウンタ測定を実施。その結果をもとに内部被ばく線量値を暫定で評価したところ記録レベル(2mSv)未満であることを確認。
 なお、現在、バイオアッセイによる分析も並行して実施しており、今後、分析結果をもとに内部被ばく線量値を確定する。

【サブドレン他水処理施設の状況】
サブドレン他水処理施設の状況

【構内および海域モニタリング結果の状況】
・地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路、海水(港湾内、港湾外、1~4号機取水口内)、魚介類、海藻類等の分析結果は、至近の分析値と比較して有意な変動なし。
・なお、トリチウムを中心とした拡散状況や海洋生物の状況を今後継続して確認するため、2022年4月から海水(港湾外)、魚類、海藻類のモニタリングを強化している(2022年4月20日から試料採取を開始)。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/

【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
<使用済燃料プール>
・1,2,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(3,4号機は燃料取り出し済み)。

【1~6号機の状況】
 ※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
https://www.tepco.co.jp/decommission/data/plant_data/

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:2022年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2021年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2020年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2019年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2018年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)

参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)

参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。