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尾瀬を知る

尾瀬だより

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第23回 「厳冬の尾瀬ヶ原」

平成23年3月11日

 尾瀬の麓・戸倉周辺では寒さが和らいで、最近では春のように暖かい日が続き雪が融け始めています。しかし、まだ2mを超える積雪があり、例年では3月や4月でも雪が降ることもあるため、本当の春はまだまだ先になりそうです。これまではシーズンオフであった冬場も、平成21年に東京電力自然学校尾瀬・戸倉教室が開校して以来、冬の定期的なプログラムを実施しています。また、尾瀬ヶ原・尾瀬沼地区の除雪隊も活動しているため、戸倉は冬でも活気に満ちています。尾瀬周辺を訪れた際にはぜひ東京電力自然学校尾瀬・戸倉教室へお立ち寄り下さい。

 さて、今回の尾瀬だよりは、桑原にて同行した冬のネイチャーツアーの様子と、辰井にて同行した2月の尾瀬ヶ原の除雪隊の活動記録について、辰井よりお届けいたします。

【大工仕事の続き】
第22回尾瀬だよりの最後に紹介した、合板を組み合わせてつくった大きな樽のようなものの正体ですが、これはかまくらをつくるための型枠でした。この型枠の外壁と内壁の間に雪を詰め込んで踏み固め、まずは壁をつくります。壁が出来ると屋根づくり、雪を丁寧に盛り上げては踏み固め、形を整え、最後の仕上げに水をかけて凍らせると・・・

(1月25日 尾瀬戸倉森林公園)

【かまくら完成!】
数日たって雪が安定した頃を見計らい、型枠を取り外してすき間を埋めると、立派なかまくらが出来上がりました!かまくらは、気温が低い時期にしかつくれず、暖かい日が続けばすぐに崩れてしまいます。中は風がさえぎられるので意外と暖かく感じます。現地で準備を行ったスタッフによれば、戸倉周辺は水分が少ない雪のためなかなか固まらず、製作には苦労したそうです。

(1月25日 尾瀬戸倉森林公園)

【冬のネイチャーツアー】
東京電力自然学校では、自然の大切さや、東京電力と自然環境との関わりを理解していただくために、各地で四季折々のプログラムをご用意しています。今回は桑原が尾瀬・戸倉教室の冬のネイチャーツアーに同行してきましたので、その一部をご紹介します。詳しくはこちらをご覧下さい。

(2月19日 尾瀬戸倉周辺)

【雪のタワー】
今回は小さな子供さんのいるファミリーの参加も多かったため、まずは準備運動を兼ねて、タワーづくりに挑戦しました。このタワーづくりは雪を固め、時間内でいかに高く積み上げるかを競うのですが、雪をしっかり固めないとすぐ崩れてしまいます。バランス感覚に優れた背の高い人がいるチームが有利です。

(2月19日 尾瀬戸倉森林公園)

【スノーシューハイク】
次に、靴にスノーシューを装着し、戸倉の森の自然を観察しました。スノーシューは西洋式の「かんじき」と考えていただくとわかりやすいと思います。従来の「かんじき」とは違って初めての人でも簡単に取り付けることができ、しかも子供からお年寄りまで、気軽に楽しめる雪遊びの道具でもあります。写真は、自然学校スタッフが野生のホンドリスを見つけて指を差しているところです。

(2月19日 尾瀬戸倉森林公園)

【雪の下から出てきたものは・・・】
散策の合間、休憩の時に自然学校スタッフが取り出したのは、雪の下に保存しておいたリンゴです。雪の中(0℃前後)で保存すると、リンゴの中に蓄えられていたでんぷんが糖に変わるため、リンゴの甘みがさらに増します。

(2月20日 尾瀬戸倉森林公園)

【一休憩、参加者の方々へご説明】
戸倉の森の散策を終えたあと、桑原より、尾瀬の美しい自然や、当社の取り組みの最新情報をご紹介しました。ネイチャーツアーでは、屋外での楽しいアクティビティに加え、室内でも尾瀬の自然の豊かさや、自然を守る取り組みについて理解を深めていただけるよう、このような説明も行っています。

(2月19日 尾瀬ぷらり館)

【リスの足跡】
「フィールドサイン」と呼ばれる動物達の足跡が、ツアー中に多く見られました。これはホンドリスの足跡なのですが、ちょうど2月はホンドリスたちの恋の季節にあたり、リスたちは活発に活動しているため、多くの足跡を見つけたそうです。

(2月20日 戸倉森林公園)

【イノシシの足跡】
最近、戸倉山林内で急速に目撃例が増えているイノシシの足跡です。「猪突猛進」というだけあって、深い新雪をものともせず、短い足で重い体をまっすぐ豪快に前進させていく独特の足跡で、足の長いカモシカやシカとは一目で違いが分かります。

(2月3日 戸倉~大清水間)

【キャンドルロードをつくる】
先ほどご紹介したかまくらの周りに、小さなかまくらをたくさんつくっています。小かまくらの作り方は簡単!雪をバケツに詰めて固めたあとにひっくり返し、「移植ごて」という小さなスコップで中の雪をほじくりだして完成です。ここにキャンドルを差しておき、夜を待ちます。

(2月19日 尾瀬戸倉森林公園)

【ライトアップ!】
夕食後、暗くなってから外に出てみると・・・スタッフたちがキャンドルを点火してくれていました。かまくらがキャンドルの淡い光に照らされ、見事に「大」の字にライトアップされた途端「わぁー」っという歓声が上がりました。冬の寒さの中でキャンドルを見ていると、心にもあたたかい火が点りますね。

(2月19日 尾瀬戸倉森林公園)

【尾瀬ヶ原除雪隊、出発直前】(除雪隊の模様を動画でご覧になれます。)
ところ変わって、ここからは2月14日(月)~2月18日(金)にかけて、辰井にて同行した尾瀬ヶ原地区の除雪隊の活動記録をご紹介します。写真は、ヘリの出発前、東京電力環境保全スタッフとヘリコプター操縦士の方々とで綿密な打合せを行い、今回の安全管理体制について確認しているところです。実は私も今回が初めての除雪業務の同行であり、安全管理を徹底するため除雪隊に加わりました。

(2月14日 尾瀬戸倉スキー場ヘリポート)

【東電小屋の雪下ろし】
ヘリコプターで尾瀬ヶ原に降り立ち、まず元湯山荘、東電小屋の屋根や公衆トイレ、電源室、倉庫などの雪下ろしをしました。雪の重みでつぶれてしまわないように、山小屋の上に上がって雪をおろしました。私も一緒に上がり作業に加わりましたが、新雪はふかふかですぐに沈んでしまうため、作業は予想以上に困難を極めました。

(2月14日 東電小屋)

【冬の山小屋の中では・・・】
真冬の山小屋は私にとって初体験でしたが、スタッフ全員で手分けをして料理をしたり、荷物の仕分けをしたり、暖房器具を引っ張り出したりしました。写真は、山小屋勤務を経験したことのある腕利きのスタッフたちで手分けして、夕食をつくっているところです。夜間の気温はマイナス20℃近くにもなり、各部屋に暖房器具はないため、夜はあるだけの衣服を着込み、毛布と布団を何枚かけて寝ても寒かったです。

(2月14日 東電小屋)

【幸せな夕食の時間】
各自の分担作業を一休憩させ、食堂に集まってストーブやファンヒーターの周りに集まり、皆で夕食をいただきました。この日のメニューはご飯と汁物、漬け物、焼き肉などなど、いかにも男の料理!ボリューム満点の大盛りでした。お腹がすいてすっかり冷え切っていた体には、あたたかい汁物とご飯は本当においしかったです。

(2月14日 東電小屋)

【翌朝、快晴の東電小屋】
翌朝、昨日の荒天がうそのように、晴天に恵まれました。朝、起きて外に出てみると、空が本当に青く、太陽光が雪に反射して神々しいまでの美しさでした。この日はあまりにも快晴すぎて、雪に反射して強烈な紫外線を感じました。冬の尾瀬では、サングラスと日焼け止めは必需品です。2日目にして、尾瀬の自然の厳しさと美しさ、両方を経験することができました。

(2月15日 東電小屋外)

【ヨッピ吊橋除雪】
この日除雪隊は、3mを超える雪が積もった重みで橋全体や吊橋を支えるワイヤーが傾いてしまう恐れのあるヨッピ吊橋に移動し、手分けをして除雪に取りかかりました。雪の降る中、早朝から昼過ぎまでの半日がかりの大変な作業でしたが、除雪隊10人全員の力を合わせて一気に片づけました。

(2月15日 ヨッピ吊橋)

【山の鼻地区へ移動】
除雪隊は、2日間で元湯山荘と東電小屋周辺、ヨッピ吊橋の除雪を終え、3日目は山の鼻地区へ移動しました。このあと、山の鼻地区で2日間をかけて山小屋や設備の除雪を行ったあと、最終日(5日目)に鳩待峠に上がり、鳩待峠からはスキーで森の中を滑り降りて全員が無事に下山しました。スキーが初めてだったスタッフにとっては、最後の下りは何度も転びながらの大変な移動となったようです。

(2月16日 尾瀬ヶ原)

次回の尾瀬だよりは、3月下旬頃、研修会や講演会、森林認証の定時モニタリングの様子を中心にお届けします。

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