当社は、第10回「原子力安全・品質保証会議」を4月25日に開催いたしました。
 本会議は、原子力安全と品質保証に関する取組について、有識者の方に、総合的に審議していただくことを目的とするものです。

1.開催日時等

日 時
平成17年4月25日(月) 14時00分~17時00分
場 所
東京電力株式会社 本店
出席者
(議 長)矢川 元基 東京大学 名誉教授
(敬称略)
(委 員)鈴木 和幸 電気通信大学 教授
高倉 吉久 東北放射線科学センター 理事
竹野下 喜彦 弁護士
【当社側同席者】
白土副社長原子力・立地本部長、内藤副社長、武黒常務取締役原子力・立地本部副本部長、藤原企画部長、並木執行役員原子力・立地業務部長、鈴木原子力技術・品質安全部長、大出原子力運営管理部長、市東原子力品質監査部長、松村執行役員福島第一原子力発電所長、半田福島第二原子力発電所長、千野執行役員柏崎刈羽原子力発電所長

2.矢川議長ご挨拶

 当会議では、これまで、会議での審議や発電所現場でのコミュニケーション等を通じて課題の洗いだしに努めてきたが、それらは原子力の再生にいささかなりとも寄与しているかと思う。各委員のご尽力に敬意を表したい。
 本日は大きな鉄道事故が発生したが、分野は違えヒューマンエラー的要因の有無が注目される。発電所業務に関しても、指摘・要望数の状況からみても現場のトラブル防止・業務改善に向けて監査が果たしていく役割は大きいものと思われ、今後とも様々に議論し取り組んでいくことが重要と考えている。よろしくお願いしたい。

3.議事等

(1)審議・報告事項

1 第9回原子力安全・品質保証会議議事録について(審議事項)

  • 標記議事録について審議、了承。

2 平成16年度下期テーマ監査結果について(審議事項)

  • 標記、監査結果について審議、了承(監査結果概要は別添PDFファイル参照)。なお、監査結果に基づく指摘・要望に対する各発電所の是正・改善状況については、今後、フォローアップを予定。

3 平成17年度上期監査テーマの選定について(審議事項)

4 平成16年度本店・発電所原子力品質監査の実施状況と今後の取組について(報告事項)

  • 事務局(原子力品質監査部)より、監査テーマ候補として、「安全管理審査への対応状況について」を提案するとともに、上記4について報告。審議、了承。

5 日本原子力技術協会の設立について(報告事項)

  • 標記について、概要を報告、了承。

(2)主なご意見

  • 運転当直の体制については、定期検査時の作業管理を一層充実していくことが望ましく、そのための取組をすすめ改善状況をフォローしていって欲しい。
  • 当直員等への情報伝達・共有は、必要十分な内容が関係者に確実に行き渡ることが重要であり、その実現に向け、伝達手段や提供内容のあり方などについて今後の課題として取り組んで欲しい。
  • 今回監査で発電所業務の改善状況を確認したが、「不適合管理など保全業務における望ましい業務システム」「請負など外注業務における東京電力の関与」「トラブル情報等の社外提供・公開のあり方」は、いずれも重要な項目であり、現在取り組まれている検討の進捗にあわせ、今後も当会議で議論していきたい。
  • エラー・トラブル対応の基本は、小さな事象をふまえいかに大きな事象を未然に防ぐかという予防処置の考え方。不適合事象への対応やPI(業務実績指標)による業務管理等に際し、この点を心がけて欲しい。

(3)次回の予定

  • 第11回会議は,本年10月頃開催予定。

以 上

<添付資料>