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アパート、マンション等の供給方法としてはどのようなものがあるの?

Answer

 アパートやマンションなど、1建物内の複数の需要場所に電気を供給する場合には、建物内の個々のお客さまごとに引込線を施設するのではなく、一括して供給できる共同引込線により電気を供給します。
 小規模建物の場合には、原則として低圧の共同引込線(100ボルトまたは200ボルト)により同一方向からの1条引込み(電灯と動力がある場合にはそれぞれ1条引込み)で供給しますが、需要率を勘案した建物全体の合計が、電灯分の最大電力が98kVA以下であり、かつ、動力分の最大電力が49kW以下である場合には、電灯分については同一方向からの2条引込みによることができます。
 また、中高層建物など需要率を加味した建物全体の電灯分の最大電力が50kVA以上で、2条引込みにより供給が困難な場合には、お客さまに当社変圧器等の施設場所を提供いただいたうえで高圧の共同引込線(6,000ボルト)により供給します。
 高圧の共同引込線により供給する方式としては、供給用変圧器室方式、お客さま施設柱方式、集合住宅用変圧器方式、地上用変圧器方式があり、需要率を加味した電灯および動力の最大電力が、供給方式ごとに定める供給可能な設備容量以内であれば原則としていずれの供給方式も選択可能ですが、具体的には供給設備の施設状況等を勘案したうえでお客さまと協議決定させていただきます。

(例)低圧の共同引込線により供給する場合

供給可能な最大電力
電灯 98kVA以下
動力 49kW以下

(例)高圧の共同引込線により供給する場合

供給用変圧器室方式

 お客さまの敷地内に変圧器等の施設場所を提供していただき、当社が変圧器等の供給設備を施設する方式

(施設例)
【供給可能な最大電力】
原則として制限なし

お客さま施設柱方式

 お客さまの敷地内に電柱を施設していただき、当社が当該電柱に変圧器等の供給設備を施設する方式

(施設例)
【供給可能な最大電力】
電灯 動力の最大電力に応じて75kVA~125kVAまで供給可能
動力 49kW以下

集合住宅用変圧器方式

 お客さまの敷地内にハンドホール、基礎ブロック等を施設していただき、当社が集合住宅用変圧器を施設する方式

(施設例)
【供給可能な最大電力】
電灯 動力の最大電力に応じて200kVA~250kVAまで供給可能
動力 49kW以下

地上用変圧器方式

 お客さまの敷地内にハンドホール、基礎ブロック等を施設していただき、当社が地上用変圧器を施設する方式

(施設例)
【供給可能な最大電力】
電灯 動力の最大電力に応じて75kVA~125kVAまで供給可能
動力 49kW以下
関係する電気供給約款の規定

54(中高層集合住宅等への供給方法)


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