今年の冬は雪が少なかったため、至仏山では昨年より早い6月20日に山開きを予定しています。山開きに向け、東京電力リニューアブルパワーでは管理する鳩待峠から山頂・高天原にかけ、高山植物保護のための柵を設置しています。
至仏山は、日本百名山、花の百名山として知られ、登山シーズンには毎年多くの登山者が訪れます。しかしその影響で、登山道周辺では植生の荒廃や裸地化が進み、深刻な問題となりました。このため、1989年から8年間にわたり東面登山道の閉鎖と登山道再整備が行われ、植生回復を中心とする保全対策が進められてきました。
現在も、
・ゴールデンウィークの積雪期後の登山禁止期間の設定
・東面登山道の「上り専用」化
などの対策を継続しています。
また、至仏山は学術的にも価値の高い高山植物の宝庫として知られています。今年は日当たりが良く雪解けの早い場所から、ホソバヒナウスユキソウ、ユキワリソウ、ジョウエツキバナノコマノツメ、チングルマ、ハクサンイチゲなどの高山植物の開花が始まっています。(6月11日現在)
なお、オヤマ沢田代から小至仏山間のベンチ付近の花畑や木道の一部、山頂直下の東面登山道には残雪があります。今後の融雪状況によっては滑りやすくなるため、軽アイゼンなどの滑り止めの携行をおすすめします。高山植物保護のため積雪箇所でも、ロープなどで歩行位置を示している登山道から外れないようお願いします。
梅雨時期は強風や霧が発生しやすく、救助体制も厳しくなる場合があります。安全対策を十分に行ったうえで、至仏山の登山をぜひお楽しみください。
高山植物保護柵の設置作業
木道に残る雪
開花し始めた高山植物
チングルマと眼下に広がる奈良俣ダム
至仏山山頂から望む尾瀬ヶ原













