前回の記事に続き、今回も尾瀬の玄関口・片品村にそびえる日本百名山の一つ、武尊山(ほたかやま)をご紹介します。
武尊山は、群馬県利根郡片品村、みなかみ町、川場村の境に位置する標高2,158mの山です。豊かな自然に恵まれ、古くからお参りや修行の場として親しまれてきました。
武尊山は、標高2,000mを超える山としては珍しく、国立公園・国定公園・県立自然公園のいずれにも指定されていません。一方で、林野庁により「武尊自然休養林」や「シラカンバ遺伝資源希少個体群保護林」に指定されており、貴重な自然環境が保護されています。山中には樹齢100年を超える広大なブナの原生林が広がり、秋にはブナやカエデが色づき、美しい紅葉を楽しむことができます。
また、「武尊山」の名は、日本神話に登場する英雄・日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の際にこの山を訪れたという伝説に由来するといわれています。古くから多くの人々がお参りや修行のために訪れ、信仰を集めてきました。武尊山を構成する主要な峰の一つである前武尊(まえほたか)の山頂付近には日本武尊の銅像が祀られており、登山道沿いには石仏や祠などを見ることができます。
登山の際にはいくつか注意点があります。公共交通機関を利用する場合は、登山口までタクシーやレンタカーでの移動が必要となることが一般的です。また、周辺はツキノワグマの生息地であることから熊対策も欠かせません。さらに、岩場や急斜面など難所も多く、中〜上級レベルのコースのため十分な体力と登山経験が求められます。適切な登山装備を整えたうえでお越しください。
日光白根山や武尊山を源とする水は、東京電力リニューアブルパワーの水力発電を支える重要な役割を果たしています。豊かな自然と人々の暮らしを支える恵みを感じながら、ぜひ魅力に触れてみてください。
①登山口の一つ、オグナほたかスキー場
②一時間ほどスキー場を登る
③登山道沿いにはあちこちに仏像や祠が!
④前武尊山頂の日本武尊像
⑤鎖場(くさりば)など厳しい岩場の連続
⑥足場に注意
⑦山頂手前はぬかるみが続く
⑧武尊山山頂













