尾瀬ニュース

尾瀬に行こォゼ! vol.33「片品村の伝統行事 “十日夜” 」

2023年11月22日

 

尾瀬のふもとの里、群馬県片品村で受け継がれている晩秋の伝統行事「十日夜(とおかんや)」をご存知でしょうか。
十日夜とは、旧暦の10月10日に行われる“収穫祭”で、その年の豊作を祝い、神様に感謝し、翌年の豊穣を祈る年中行事です。
日が暮れる頃になると、藁を束ねて作った「藁鉄砲(わらでっぽう)」を手にした子どもたちが近所の家々を回り、「♪十日夜、十日夜、朝切り蕎麦に昼団子、夕飯食ったらぶったたけ!」などと歌いながら、畑や家の周りの地面を叩きます。この風習には、作物が豊かに実るように神様を励ますという思いが込められていると同時に、藁鉄砲で地面に音と振動を与えることで、モグラや野鼠を追い払うという意味があるそうです。
地面を叩き終わった子どもたちは、その家の人からお菓子やお駄賃などをもらい、次の家へと向かいます。“秋の収穫のお祝い”や“悪いモノを追い払う”という目的や、“子どもたちが近所の家をまわる”という点では、日本で古来から行われてきた“ハロウィン”とも言えるのではないでしょうか。
ちなみに、「使い終わった藁鉄砲を茅葺屋根の上に投げると、翌年は豊作になる」とも言い伝えられています。

写真01

戸倉地区の十日夜(とおかんや)

写真02

藁鉄砲(わらでっぽう)

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