4月12日、至仏山春季利用の範囲・ルールを決めるために、至仏山保護対策員、群馬県尾瀬保全推進室、尾瀬保護財団、片品村むらづくり観光課、片品山岳ガイド協会、片品村山岳遭難救助隊、東京電力リニューアブルパワー株式会社が集い、至仏山残雪調査および至仏山保護対策会議が行われました。
至仏山残雪調査では、至仏山保全対策会議の委員が実際に登山して現地調査を行い、残雪状況を把握したうえで今季春山シーズンの重点植生保護区域と危険区域を設定します。
そして、2024年の【至仏山残雪期利用期間】が、4月19日(金)から5月6日(月)に決まり、尾瀬ヶ原・至仏山のゴールデンウイーク春山シーズンがスタートしました!
至仏山の本格的な山開きは例年7月1日頃となっていますが、春のこの期間だけは“雪の残る尾瀬”で、至仏山登山やスキー&スノーボードを楽しむことができます。
ここでひとつスペシャルポイントをお知らせすると、通常シーズン中は上り専用となっている尾瀬ヶ原から至仏山山頂に至る東面の登山道が、春山シーズン中に限り、至仏山山頂から山ノ鼻まで下ることができるのです!夏に至仏山登山を経験したことのある方も、全く新しい経験に感じるかもしれませんね。
しかし、植生保護を最重要目的とすることから、予想より雪解けが早く進んでしまうと、ただでさえ短い貴重な春山シーズンは、5月6日よりも早めに終了することもあります。
そして【至仏山残雪期利用期間】終了から本格的な山開きまでの期間は、尾瀬の希少な植物を保護するために再び登山道が閉鎖され、人のいない尾瀬の自然の中で、豊かな水と土壌によって植物たちはすくすくと生長していきます。
今年は1月2月が小雪で3月が例年並み、という降雪状況でしたので、標高の高い所は雪が多く、低い所は雪が少ないという、例年とは違う残雪状況になっています。
みなさまの安全と尾瀬の植物を守るため、お越しいただく前に最新の情報は尾瀬保護財団のホームページより「2024年残雪期 至仏山入山の皆さまへ」(https://oze-fnd.or.jp/archives/166886/)をご確認ください。
また、2024年は通年で交通規制が実施され、鳩待峠までマイカー及び二輪車は通行することができません。
鳩待峠にお越しになる際は、尾瀬第一駐車場(満車の場合は第二駐車場)または尾瀬戸倉スキー場駐車場に駐車し、乗合バス・タクシーに乗り換えてお越しください。
それでは、ルールを守って雪の尾瀬をお楽しみください!