残雪期の植生保護を目的に、5/7から閉鎖されていた「至仏山」の登山道の通行が、6/22に解禁されました!
例年、至仏山の夏山シーズンは7/1から始まるのですが、今年は雪解けがとても早く、1週間ほど前倒してのスタートです。
「花の百名山」ともいわれる至仏山の標高は2,228メートルあり、ここでは多くの高山植物が花を咲かせます。至仏山や小至仏山の山頂付近は雪解け直後のため、高山植物の芽生えや開花は遅れ気味ですが、それ以外のところでは次々と開花しています。今なら、希少価値の高い「チシマアマナ」を岩影に見つけることができるかも!
至仏山への登山ルートは、①鳩待峠から至仏山へ入るコースと、②山ノ鼻から至仏山に入る通称「東面登山道」と呼ばれるコースがあります。
鳩待峠から至仏山のコースでは、お花の絶景スポットとして、原見岩やベンチ付近、三角展望台付近がオススメです。もう一方の東面登山道コースでは、蛇紋岩の岩稜帯あたりから尾瀬ヶ原までの間に、「ユキワリソウ」や、至仏山限定の希少種「ホソバヒナウスユキソウ」、尾瀬で発見され至仏山でしか生育しない「オゼソウ」と名付けられた花などを楽しむことができます。
道中には、滑りやすい蛇紋岩(じゃもんせき)という岩もたくさんあるため、登山の際は、登山装備をしたうえで、お越しください。また、残雪の影響などでこれから高山植物の保護柵を設置する場所もあるので、登山道からは外れないようご注意をおねがいします。
チシマアマナ
ユキワリソウ
ホソバヒナウスユキソウ
蛇紋岩は滑りやすいのでスリップ注意
尾瀬ヶ原